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「食」トリビア

トレビスと紫キャベツは別のモノ!?食卓を彩るトレビスの魅力とは?

トレビスはヨーロッパ原産の葉物野菜です。

見た目は紫キャベツに そっくりですが、味や成分はまったく異なります。

原産地はイタリアや北アメリカが主流で、大半は輸入物です。しかし、最近では北海道や青森県、鹿児島県などでも栽培されるようになりました。

この記事では、食卓を彩り豊かにするトレビスの魅力を紹介します。

トレビスとは

見た目から紫キャベツとよく比較されますが、トレビスとはどんな野菜かご存じでしょうか?

こちらでは、トレビスがどんな野菜なのかご紹介します。

トレビスの歴史

トレビスは元々薬草として使われていました。

現在の栽培方法が確立され野菜として扱われるようになったのは15世紀頃といわれています。

日本に初めて輸入されたのは1980年代に入ってからで、イタリアやアメリカから輸入されていました。

現在流通しているトレビスも、ア メリカ産やイタリア産がほとんどです。

近年では、年間を通して冷涼な地域である北海道や青森県、長野県や岡山県鹿児島県でも栽培出荷されています。

トレビスの特徴

トレビスはキク科の多年生野菜であるチコリの一種です。

見た目は紫キャベツにそっくりで、別名赤チコリとも呼ばれています。紫キャベツのように丸い形をしているトレビスですが、品種によっては白菜のような細長い形をしているトレビスもあります。

チコリとは食べる部分が異なります。チコリは芽の部分が可食部ですが、トレビスはキャベツのように葉の部分を食べます。

イタリアではトレビスをラディッキオロッソと呼び高級食材として 流通されていて、イタリア料理では主にサラダとして食べられているそうです。

イタリアの「水の都」としても名高い、 ヴィネチアがあるヴェネト州が主力産地です。

チコリはおしゃれな西洋野菜。フォルムを活かしてセンス良く使いたい

トレビスの栽培方と旬

外国原産ということもあり、野菜苗で販売していることがほとんど ありません。そのため、種から栽培するのが一般的です。

種まき時期は栽培方法や産地によって異なりますが、8月上旬から9月上旬です。これは「秋まき」と言われ、高地などでは「春まき」といって3月上旬から下旬に行うこともあります。

収穫適期は秋まきの場合11~3月、春まきの場合は6~8月です。日本産のものであれば、基本的に秋まきが多いため、収穫時期の冬が旬の野菜です。

ただし、輸入品もあるので、1年中市場にある野菜です。

紫キャベツやチコリとの栄養の違い

トレビスの成分を見た目が似ている赤キャベツと同じ名前のチコリで比べてみました。

中でもトレビスに特に多く含まれる栄養をご紹介します。

トレビス 紫キャベツ チコリ
ビタミンB2 0.2mg 0.03mg 0.02mg
ビタミンB6 41mg 0.19mg 0.03mg

出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)より抜粋

ビタミンB2

赤キャベツとチコリに比べて、ビタミンB2が多く含まれています。

ビタミンB2は脂肪の燃焼を促し、体のエネルギーを作るために必要なビタミンです。ビタミンB2はレバーやうなぎ、魚卵などに多く含まれており日常的に取り入れるのが難しい栄養素でもあります。

代謝にも影響す る重要な成分なので、ダイエットにも効果的です。

ビタミンB2が豊富な食材は他にもあるので合わせてこちらもチェックしてみてください。

国産「ムール貝」は柔らかな身が魅力。出汁を活かして風味豊かに味わいたい

ビタミンB6

ビタミンB6はアミノ酸の合成や分解に必須な栄養素で、タンパク質の効率的な利用に役立ちます。

食品からエネルギーを取り出したり、筋肉や血液を作る際に働くため、タンパク質を多く摂る人ほど必要な栄養です。


トレビスを味わうオススメレシピ

トレビスの調理方法は基本的には生食がおすすめです。

トレビスには特有の苦味があるため、子供向きの野菜ではありません。しかし大人にとっては苦みがアクセントになります。 たとえば、ツナやドレッシングなどの味付けの濃いものと一緒に食べることが苦みを上手に引き立たせるポイントです。

また、ホットドックやサンドイッチの具材としても重宝しますし、サラダに混ぜることで食卓に彩りを出すのもおすすめの使い方です。

トレビスのサラダ

まずはチェックポイントを押さえて、新鮮なトレビスを選びましょう。

トレビスは鮮度が落ちてくると、葉先が乾燥して薄くなるのが特徴 です。葉先と全体を見て、乾燥具合をチェックしてください。

実際に手に持ったときにズシッとした重みを感じられれば、葉の巻き具合が締まっていることが判別できます。

ただし、白菜のような長いタイプのトレビスは葉先に向けて広がっているため、重さ判別が難しい場合もあります。

トレビスに多く含まれるビタミンB群は水溶性で、炒める→蒸す→茹でるの順に調理中にせっかくのビタミンB群が損なわれてしまいます。

そのためサラダは栄養を効率よく摂るという点でもおすすめです。

トレビスのマリネ

前述の通りトレビスは特有の苦味がアクセントとなる野菜です。

マリネにする際にはトレビスの苦味が隠れ過ぎないよう、他の野菜やマリネ液を入れ過ぎないよう注意して下さい。

また、マリネに使われるお酢も水溶性なので、あまり長時間漬け込んでビタミンB群を損なわないようにしましょう。 サラダのドレッシングのようにマリネ液をサッとかけて食べると、トレビスのアクセントが光る大人の一品に仕上がります。

マリネにひと工夫を加えたいなら魚を入れるのもおすすめです。マリネにぴったりの魚、鱸(スズキ)についても詳しく説明していますよ。

『鱸(スズキ)』は夏の出世魚

トレビスの販売・仕入先

最近はスーパーでも見かける様になったトレビスですが、お店で使用できる様な仕入先も気になりますよね。

ここでは新鮮で質の良いトレビスの販売・仕入先をご紹介します。

インターナショナルグリーンサービス

出典:インターナショナルグリーンサービスHP

業者向けサービスとして、多くの飲食店に利用されています。

ヨーロッパ野菜にも力を入れているので、トレビスに関しても質の良いものを販売しています。新メニュー開発のお手伝いもしてくれますので、新しくお店のメニューへ取り入れる際にも心強いサービスです。

Fresh Vegetables DIRECT

出典:Fresh Vegetables DIRECT

飲食店や野菜加工・惣菜工場等の業務向けに、水耕栽培パネルオーナー制度というサービスを提供している会社です。

パネル単位で栽培スペースを貸出し、そこでは契約先の要望にあわせた野菜の栽培を行います。自社農場、自社栽培野菜として仕入れできるという事で、メニューに組み込めば野菜をお店の看板にする事も可能です。

結びに

トレビスは外国野菜の中でも栄養価が高く、彩りという面でもレス トランや家庭の食卓で使われることが多い食材です。

ダイエット食 としても優秀なトレビス、ぜひ一度お試しください。


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