夏の京野菜を代表する旬の味覚『万願寺甘とう』

『万願寺甘とう』とは…

およそ今から100年前の大正末期から昭和初期にかけて、京都府舞鶴市万願寺地区で、京都の伝統野菜の“伏見とうがらし”と北米が原産の“カリフォルニアワンダー”という2種類の唐辛子の交配によって“万願寺とうがらし”が誕生しました。果肉が分厚くて大きく、甘みがあって、タネが少なく柔らかくて食べやすいのが特徴です。その大きさから“とうがらしの王様”とも言われています。
当時は美味しいと評判になるも、栽培が難しく、限られた農家での自家栽培のみでしたが、地域の努力と熱意によって、今では夏を代表する京野菜の一つとなりました。

『万願寺甘とう』は特別なブランド

『万願寺甘とう』は、京都府内でも“万願寺とうがらし”の発祥の地である舞鶴市と、綾部市福知山市の一部の地域などで作られた“万願寺とうがらし”に与えられるブランド名です。大型で肉厚、細長く、シュッとしていて、全体的に肩がくびれ、少し湾曲しており、鮮やかな緑色でハリとツヤがあるのが特徴です。タネが少なく、甘くて辛くない唐辛子なので、小さな子どもでも美味しく食べることができます。旬は6〜8月と言われています。
『万願寺甘とう』には、細かく決められた基準によって“秀”、“優”、“良”のランクに分けられ、最も優れている“秀品” (ヘタを含まないで長さが13〜23cm。定められた期間に収穫され、色艶、形が良好なもの。曲がりの軽微なもの。)のみが“京のブランド産品”として出荷されています。

京のブランド産品に認定

そんな『万願寺甘とう』は1989年に“京のブランド産品”の第一号に認定されました。“京のブランド産品”とは、優れた京都の農林水産物の中でも特に品質を厳選されたものだけに与えられるものです。他には有名なものに“賀茂茄子”、“聖護院かぶ”、“九条ネギ”などがあります。京都の肥沃な土壌と、豊かな水、農家の高い技術によって、たくさんの京野菜が誕生したのです。

『万願寺甘とう』はビタミンA、ビタミンCを豊富に含み、夏のビタミン補給にも最適です。また、抗酸化作用や食欲増進になるカプサイシンが含まれているため健康野菜としても人気を集めています。

この、暑い夏、京野菜に注目して、夏バテを予防してはいかがでしょうか?

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