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逸品「食材」
甘くて濃厚!ホクホク食感!幻のジャガイモ『インカのめざめ』
ジャガイモの産地として有名な北海道でも、なかなかお目にかかれない幻のジャガイモをご存知でしょうか?
その名も「インカのめざめ」。
栗やさつまいものような風味と甘みが特徴で、産地の北海道でもなかなか流通しておらず、入手困難なジャガイモです。
幻の「インカのめざめ」に秘められたジャガイモパワーをご紹介します。
目次
ジャガイモの基本情報
様々な品種が開発されているジャガイモ。
あまりに身近な野菜ですが、まずは知っているようで知られていないジャガイモの基本情報についてご紹介します。
ジャガイモとは
ジャガイモはナス科ナス属の植物です。デンプンが多く蓄えられる、地下の茎の部分を芋として食用にしています。
原産はアンデス山脈の高地と言われ、16世紀にはヨーロッパに伝わり親しまれるようになりました。
ヨーロッパにジャガイモを運んでいるとき、芽がでたジャガイモを食べ、毒にあたってしまった事から“悪魔の植物”とも呼ばれていました。
ご存知のようにジャガイモの芽や、緑化したジャガイモには毒性成分のポテトグリコアルカロイド、いわゆる“ソラニン”が多く含まれ、これが中毒の元になります。
大量に摂取してしまうと下痢、腹痛、めまいなどを起こしてしまうため、調理の際には芽や緑になっている部分をしっかり取り除きましょう。
ジャガイモの由来
日本にジャガイモが伝えられたのは、1600年頃のオランダ船で、“ジャカルタ港”から運ばれてきました。
このとき、“ジャカルタから来たイモ”が“ジャガタライモ”と呼ばれるようになり、それが変化して“ジャガイモ”、となったという説があります。
江戸時代には、日本でもジャガイモの栽培が始まりました。
ジャガイモは、植えてから3、4ヶ月で収穫ができ、土壌もあまり選ばず、しかも保存が効くため、重宝されたそうです。
そのため流通の整った現在でも、一年を通して出荷されています。
基本的には寒い地域の野菜なので、日本での生産は北海道が全体の約7割を占めています。
北海道では基本的に、春に植えて夏から秋口に収穫され旬と言われています。
鹿児島や長崎など暖かい地方になると冬に植えて、4、5月ごろに収穫した旬のジャガイモは“新ジャガ”と言われています。
北海道産「インカのめざめ」とは
北海道でも幻とされる「インカのめざめ」。
ここではそんな「インカのめざめ」とはどんなジャガイモかご紹介します。
「インカのめざめ」の特徴
「インカのめざめ」はジャガイモの原産地とされるアンデス地方で、特別な日や祭日にしか食べることができなかったという高級ジャガイモの”ソラナムフレファ”という品種を日本向けに品種改良したジャガイモです。
鮮やかな黄色をしていて、栗やさつまいものような風味が特徴的です。
一般的なジャガイモは糖度が4度程度なのに対し、「インカのめざめ」の糖度は6~8度と高く、濃厚な味わいと甘みが特徴で、ねっとりとしたサツマイモのような口当たりや食感がありホクホクとしています。
それに加え“でんぷん質”の量も、一般的なジャガイモが12%ほどのところ「インカのめざめ」は17%と高いため、煮崩れしにくく濃厚な味わいと、ホクホクした食感を生み出しています。
低温で貯蔵すると甘みがますためお菓子にも利用されるそうです。
表皮は普通のジャガイモとほとんど変わらない色をしていますが、大きさは一回り小さく、大きさにばらつきがあります。
濃厚な味わいから、欧米では“バターポテト”とも呼ばれています。
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幻のジャガイモと言われる理由
「インカのめざめ」は害虫や疫病に弱く、とても栽培が難しい品種です。
また、サイズも小さいため収穫に機械を使うことができず、すべて手作業で掘り起こします。
このような、栽培や収穫の難しさ、発芽しやすく長期保存にも向いていないという点から、あまり生産されておらず、市場への流通量が多くありません。
甘くて舌触りが良い点からも、洋食店やホテル、レストランなどで非常に人気の品種ですが、産地の北海道でさえもなかなか流通せず、入手困難で貴重となっています。
そのため「インカのめざめ」は幻のジャガイモと言われているのです。
「インカのめざめ」の栄養素
ジャガイモは栄養価が高く“大地のりんご”とも呼ばれています。
主成分はデンプンですが、他の野菜と変わらないレベルのビタミンやミネラルを含んでいます。
ここでは、高級ジャガイモ「インカのめざめ」にはどんな栄養素があるかご紹介します。
ビタミンC
一般的にビタミンCは加熱によって壊れてしまいます。
しかしジャガイモの場合はデンプン質に守られているため、比較的壊れずに摂取することができます。
ビタミンCには、抗酸化作用によって老化を防止したり、免疫力を上げる効果があります。
カリウム
カリウムも豊富に含んでおり、その働きは体内の余分なナトリウムを排出し、<高血圧の予防やむくみ解消などの効果があります。
普段の食事で不足する事はあまり無いそうですが、汗をかきやすい夏場や、欠食がちな生活、野菜不足の方は積極的に採ると良いそうです。
カロテノイド系色素
「インカのめざめ」の特徴である鮮やかな黄色には、抗酸化作用の強いカロテノイド系色素という成分が含まれており、老化の原因になる活性酸素を消去する機能があるといわれています。
全体として、ジャガイモは緑黄色野菜と同じような栄養素を摂取できる上に、エネルギー源にもなるすごい野菜なんだそうです。
同じく、栄養価の高い玉ねぎも「インカのめざめ」と一緒に使いやすい食材です。
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「インカの目覚め」の販売・仕入先
一般的なジャガイモに比べて味も栄養価も高い「インカのめざめ」。
幻と言われていますが、是非料理にも取り入れたいですよね。
ここでは「インカのめざめ」の販売・仕入先をご紹介します。
春夏秋菜(しゅんかしゅうさい)
北海道・杉本農産の畑から採れたての野菜をお届けします。
こちらでは“越冬”モノの「インカのめざめ」をオススメしているそうで、越冬したものは特に甘味が強いそうです。
最北の海鮮市場
こちらでは、スチームボイル加工した「インカのめざめ」を冷凍してお届けします。
冷凍する事で発芽を防止するうえ、電子レンジで温めるだけで手軽に楽しむことができます。
重宝できる通販サイト
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結びに
「インカのめざめ」はサツマイモのような濃い黄色と強い甘みで、栗やカボチャのような味わい。さらにホクホクしていて、粘り気もあって、糖度も高い。と使いたくなる魅力たっぷりの食材です。
貴重な食材を料理の主役に、是非お試し下さい。