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「食」トリビア

春が旬の魚を食べよう!その特徴と栄養・おもしろ豆知識!

春が旬の魚を食べよう!その特徴と栄養・おもしろ豆知識! 家に毎日こもりがちだった冬。段々と暖かくなり、町の様子も衣替えの気配を感じてきましたね。そんな時は、味覚の方でも春を味わいたくなりませんか?旬の食べ物は、栄養価も高く、あれこれ手間をかけなくても美味しいもの。こちらでは、春に旬を迎える魚をご紹介します。

春が旬・ぷりぷり生しらす!

春が旬・ぷりぷり生しらす! しらすとは、魚の名前ではなく、主にカタクチイワシの稚魚の総称です。 1年を通して食べられるイメージがありますが、旬は春と秋。実は、新鮮なしらすは茹でたり、干したりせず「生食」で楽しめることはご存知でしょうか。 生のしらすは、透明で、プリッとした食感で、独得の風味がたまりません!中でもおすすめなのは「生しらす丼」。ご飯の上に生しらす、青ネギ、しょうがなどをのせて醤油かポン酢で頂きます。 産地によって禁漁時期が設けられており、その多くが真冬の時期です。その間は漁ができないのですが、最も美味しいと言われるのは禁漁時期が空けた直後といわれています。まさに春!

「しらす」は老若男女におすすめの栄養たっぷり

「しらす」は老若男女におすすめの栄養たっぷり 旬のしらすは、カルシウムやビタミン類の栄養価が高く、骨粗鬆症の予防に効果的。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれているので、相乗効果が期待できますね。 ほかにも血液をサラサラにし、脳の活性化も促すEPAやDHAも多く含まれています。あまり知られていませんが、肌の再生を促すエラスチンも豊富で、美肌に嬉しい存在なのです。 主な産地/兵庫県・静岡県・愛知県

「しらす」の豆知識

しらすは、地域により違いもありますが、成長にともない呼び方が変わります。小さいものから順に「しらす→ちいか→かえり→じゃこ→いわし」と変化するそうです。
今年最初の旬!4月が狙い目!江ノ島の「生しらす」(湘南)

真鯛で、春の食卓を華やかに

真鯛で、春の食卓を華やかに 真鯛はスズキ目スズキ亜目タイ科に分類され、20年以上も生きる回遊魚です。鯛の中でも真鯛は、昔からおめでたい魚として知られ、慶祝事では欠かせない食材とされていますね。特に、産卵前の桜の開花時期の真鯛は桜鯛と呼ばれ、最も美味しいとされています。ネーミングもいかにも春を感じますね! また、さまざまな料理に使われることも多い魚です。鯛めしや鯛茶づけ、頭は煮付けや塩焼きで頂きますし、目玉のまわりを用いる「目吸い」や焼いた身を練り込んだ「鯛みそ」なんていう調理法もあります。

「真鯛」は弱った胃腸にもおすすめの成分が豊富

「真鯛」は弱った胃腸にもおすすめの成分が豊富 鯛は、疲労回復や細胞の老化を防ぐ効果のあるビタミン類が豊富です。頭の部分には、脳の機能向上とコレステロール減少に効果的なDHAやEPAもたっぷり。また、カルシウムの生成に役立つリンや、塩分を体外に運ぶカリウムも含まれているので、高血圧の予防にも。消化のよい魚なので、子供やお年寄りにもおすすめです。 主な産地/長崎県・福岡県・山口県

「真鯛」の豆知識

真鯛は大きいものほど視力がよいといわれています。体長60cmにもなると水深70~100mの深さ(海中は、蛍光灯のナツメ球程度の明るさ)でも12m程離れた距離から2cmの小魚も識別できるといわれています。

ニシンの卵「数の子」は美味しい&ヘルシー

ニシンの卵は美味しい&ヘルシー ニシンは冷たい海を移動するニシン目ニシン科の回遊魚で、旬といわれる3~5月、産卵のために北海道沿岸に現れます。そのため『春告魚』とも呼ばれます。この時期にニシンは昆布などの海藻類に粘着性の卵を産み付けますが、のちにこれは、寿司ネタでも有名な「子持ち昆布」となります!そして、お腹にある卵はというと、塩漬けされ「カズノコ」として流通します。ニシンの身自体は、秋に食されることが多いようですが、傷みやすい魚なので塩焼きや干物にした身欠きニシンとして出回ることが多いです。残念なことに、ニシンの漁獲高は急激に減少しているようです。

旨みたっぷりなのに、ヘルシーな栄養素

旨みたっぷりなのに、ヘルシーな栄養素 ニシンには悪玉コレステロールを下げる脂肪酸が多く含まれていて、肝脂肪を防ぎながら、免疫機能の向上にも役立つビタミンB6も豊富。 ニシンの卵は、イクラなどと比べコレステロール値も低く、脳の老化防止や生活習慣病に効果的なDHA、EPAがたっぷり。魚卵の中でも、カズノコはかなりヘルシーなのです! 主な産地/北海道が多くを占める(全体の99.5%)、鳥取県

「ニシン」の豆知識

服の模様などで見かける、山またはVの字を組み合わせた模様「ヘリボーン柄」。このヘリボーン(herringbone)とは、ニシン(herring)と骨(bone)の単語を組み合わせたもので、ニシンの骨を意味します。

春~初夏には1度は食べたい初鰹!

春~初夏には1度は食べたい初鰹 鰹は、暖かい海域に生息するスズキ目サバ科に属する魚で、旬は春と秋の2回です。春が旬のものは初鰹と呼ばれます。初鰹は、鰹節にも使われ、脂肪が少なくあっさりした風味が特徴です。日本は世界の中でも鰹の消費量はトップですが、世界全体での漁獲量は年々増えてきています。鰹は他の魚と比べ「血合い肉」の量が多く、その生臭さを和らげるために、味噌、梅干し、酸味が強いすだちなどと一緒に頂くことが多いです。有名なグルメ漫画「美味しんぼ」では、鰹の刺身を醤油+マヨネーズで頂くと美味しい!という話がありました。興味のある方はお試しください。

「初鰹」には女性にぴったりな栄養素が!

「初鰹」には女性にぴったりな栄養素が! 鰹は老化防止効果のあるビタミンAや、エネルギーの燃焼に欠かせないビタミンB群が豊富です。また、血合い肉には、血液を健康にするEPA・DHA、抗ストレス作用のあるパントテン酸や、鉄分の中では、体への吸収率が高いといわれるヘム鉄が多く含まれています。女性に嬉しい栄養が豊富ですね! 主な産地/静岡県・東京都・三重県・高知県

「初鰹」の豆知識

鰹の体は、興奮すると体に横縞の模様が現れ、死んでしまうと縦の縞模様が現れます。漁の様子を見ていると、横縞から縦縞に変化する様子が確認できます。ただ、なぜそうなるのか理由は分かっていません。

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