逸品「食材」
有明海と太陽の恵み、濃厚完熟『光樹とまと』とは?こだわりの育成法や仕入先などの基礎情報まとめ
調理しなくても、生のまま丸かじりが大好きだと言う方がいるほど人気がある一方、少し苦手という声もしばしば耳にするトマト。
特に、ゼリーと呼ばれる部位の食感が苦手という声を耳にします。
そんな声もあるなか、トマトが苦手な人でも一度食べると好きになってしまうことで有名なトマトがあるのをご存じでしょうか?
今回は、飛行機のファーストクラスでも使用されるブランドトマト「光樹とまと」をご紹介します。
目次
「光樹とまと」とは
「光樹とまと」は、ANA国際線ファーストクラスの機内食として使用されるほどの高級食材です。
付け合わせではなく、「光樹とまと」がメインディッシュになるようなトマトを作りたいという思いから産まれたそうですが、いったいどんなトマトなんでしょうか。
ここでは、そんな「光樹とまと」とはどんな食材なのかご紹介します。
「光樹とまと」の産地と由来
「光樹とまと」が栽培される佐賀県川副町は、佐賀平野の最南端に位置し、肥沃で広大な干拓地です。
日本一干満の差が大きい有明海沿いで、海抜0mと海より低い町です。
佐賀平野は、飛鳥時代から干拓が始まったと言われる肥沃で広大な土地柄です。
北には佐賀の最高峰の「天山」、南には宝の海「有明海」を望む佐賀平野の土は、ミネラル分を豊富に含んでいて、野菜の栽培には最高に適しています。
北部九州のなかでも比較的温暖で、その平らな土地柄ゆえに日射量も多く、農産物はさんさんと降りそそぐ太陽のエネルギーを十分に吸収しています。
このように、有明海の豊富なミネラルと潮風、そして太陽の恵みをいっぱいに浴び「光樹とまと」は栽培されています。
「光樹とまと」はサンロードという大玉品種で、ブランド名の「光樹」は公募で決まり、地元の子どもが名付けたそうです。
「太陽の光をいっぱいに浴びた、光り輝くようなトマトの樹」という意味が込められています。
「光樹とまと」こだわりの育成法
「光樹とまと」は甘みと酸味のバランスのよいトマトと評され、エグ味や青臭さがなく、フルーツトマトのような甘味もあり、トマト特有のうま味が濃いです。
また、とろけるような舌触りが特徴で、果肉部分が多くゼリー部分が少ないため、トマトが苦手な人でも一度食べると好きになってしまうトマトとして有名です。
そんな「光樹とまと」は、質を落とさないために1月~6月の間しか収穫せず、太陽の光をたくさん浴びるように樹上でしっかりと熟してから収穫しています。
川副町は、海岸を埋め立てて作った干拓地なので、塩分濃度が高い重粘土質の土壌中に地下水が通っています。
豊富な栄養を含む干拓地の土で水を与えず育てているため、トマトが吸水する水分のほとんどが土耕の水分からなのも美味しさの秘訣です。
塩分濃度の高い土地で育つことで、不要な水分を吸収せず、旨みがギュッと詰まったトマトになります。
そのうえ、さらに実のしまったトマトにするためにハウス内の湿度をぬいて乾燥させているそうです。
「光樹とまと」の栽培では、栄養と成長のバランスを考えた有機物を取り入れた土づくりにもこだわっています。
こうした取り組みで、「光樹とまと」の糖度は平均して7度~8度、高いものは10度以上になります。
そのうえ、糖度では測れない美味しさがあり、独特のうま味があるのが特徴です。
「光樹とまと」の選考基準
「光樹とまと」は、“JAさが川副光樹とまと部会”の厳しい選果基準をクリアしたトマトだけが名乗れるトマトです。
12名で構成される“JAさが川副光樹とまと部会”は、日本で唯一、グループ全体で「光樹とまと」の栽培に取り組んでいます。
「光樹とまと」は大きく3種類の等級に分けられ、それぞれ秀・特秀・超特級と呼ばれます。
秀は標準ランクとはいえ、「光樹とまと」のレベルの高さがわかる味わい、特秀は最高級品と言われ東京市場では最高値で取引きされます。
それらを越える超特級は、「極光(オーロラ)」と名付けられ、「光樹とまと」のなかでもさらにブランド化されています。
「極光」は希少品で、いじめぬいて栽培し半ば枯れかかった木からできる高糖度トマトとは違い、作ろうとしても作れない濃緑色の葉が繁茂した健全で元気いっぱいの「光樹とまと」の木に宿されるため、ごく僅かしか収穫できないそうです。
“JAさが川副光樹とまと部会”は、佐賀県特別栽培の認証を受け“安心・安全”は当然の事、味に妥協せず日々美味しいトマトの栽培に取り組んでいるそうです。
仕入先
トマト嫌いを治してしまうほど特別な食材「光樹とまと」。
トマトが好きな方にも、苦手な方にも是非一度お試し頂きたい食材です。
ここでは、「光樹とまと」の仕入先をご紹介します。
さがまちショップ
採れたてを産地直送してくれるのはもちろん、まとめ買いや定期購入など、安心して長くお付き合いできるお店です。
「光樹とまと」を使用した濃厚なトマトソースなど、加工品も是非お試し下さい。
JAさが直営店 さが風土館季楽
JAさが直営で安心のお店です。
地元の特産品のなかでも特に注目の「光樹とまと」は、時期になると一際お店を賑わせます。
JAタウンにも出店しているので、通販も可能です。
住所 佐賀県佐賀市大財3-7-16
電話 0952-28-4151
営業時間 10:00~19:00
「光樹トマト」と合わせて使いたい食材は肉類とチーズ
甘みのあるトマトの旨さを最大限に引き出すために、様々な食材と合わせてみましょう。 なかでも肉類やチーズは相性がいいので、ぜひチェックしてみてください。
結びに
有明海と太陽の恵みを受け、土地の特性を活かし、生産者のこだわりに応えて育つ「光樹とまと」。
トマトが好きな方はもちろん、苦手な方にもオススメできる食材です。
ぜひ一度、お試し下さい。