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【特集】ブランド和牛 食べる前に特徴を!

日本のブランド牛肉は世界からも美味しいと高く評価され、注目を集めています。日本にあるブランド牛肉は約200種類以上あります。いくつくらいご存知でしょうか?  特別なブランド牛肉を食べる前に、それぞれの特徴を知っておけば、より一層美味しく食べられるのではないでしょうか。ぜひ、お気に入りのブランド牛肉を見つけていただければと思います。

米沢牛

 『米沢牛』、松坂牛、神戸牛と並ぶ日本三大和牛の一つ。  山形県米沢市を含む置賜地方で飼育された黒毛和牛で、基準を満たしたものが米沢牛を名乗ることができます。飼料には、稲わら、米ぬか、米、大豆、トウモロコシなどで育てられます。稲わらなどの乾燥した飼料が与えられるため、肉に臭みがつきにくくなります。  『米沢牛』は、30ヶ月以上じっくりと飼育され、肉の赤身は脂身が浸透しており旨みのある肉質です。霜降りがきめ細かく、口の中でとろける感覚が楽しめます。融点の低い脂こそが米沢牛の美味しさの特徴です。

仙台牛

仙台牛生産登録農家によって宮城県内で飼育された黒毛和種で、肉質が最上級の5等級に格付けされた牛肉だけが仙台牛を名乗ることができます。この格付けは、日本で一番厳しい基準となっています。  宮城県は米の生産地としても有名です。仙台牛は、宮城県の清らかな水によって育てられたササニシキや、ひとめぼれなどの稲わらを食べて育ちます。この良質な稲わらをたくさん食べ、およそ3年間をかけて丁寧に育てられます。霜降りになるには綺麗な水と、良質な稲わらは欠かすことができません。  『仙台牛』は柔らかく、口当たりがまろやかで、風味豊かな肉汁が特徴です。この特徴は、仙台牛の霜降りの脂と赤みのバランスも良いためです。肉質にブレが少なく、上質な旨味を楽しむことができます。

宮崎牛

『宮崎牛』は和牛オリンピックで2度の日本一に輝いているブランド牛肉です。また、2018年3月に開かれたアカデミー賞授賞式でのパーティーでも、メニューとして採用され、国際的にも有名となってきているブランド牛です。  宮崎牛は、宮崎県で産まれ宮崎で飼育された黒毛和種であることと、肉質の等級が4等級か5等級に格付けされた牛肉が宮崎牛と名乗ることができます。  宮崎牛最大の特徴は、何と言ってもその肉質と霜降りのバランスの良さにあります。4等級以上の赤身は、適度に締まっており、他の牛にはない滑らかな舌触りと、芳醇なコクが味わえます。きめ細やかな霜降りはとてもジューシーで、口に入れると溶けていく感覚が味わえ、コクがありつつもしつこくなく、赤みとのバランスの良さが際立ちます。

佐賀牛

 『佐賀牛』は佐賀県内で飼育される黒毛和種のうち、肉質が5等級もしくは4等級かつ、脂肪交雑という霜降りのレベルを12段階に分ける試験で、7段階以上をクリアした牛肉のみが『佐賀牛』を名乗ることができます。この基準は『仙台牛』についで、日本で2番目に厳しい基準となっています。  『佐賀牛』は格付け基準からもわかるように、赤身の中に見られる霜降りの脂肪の多さが特徴です。肉付きの良さと、肉質の繊維の細かさ、この中にきめ細やかに脂肪が入った牛肉で、その中でも特に霜降り具合が細やかで美しいものは”艶さし“と呼ばれています。ステーキやしゃぶしゃぶなど、甘くてコクのある旨味を楽しむことができます。

石垣牛

 『石垣牛』は2000年の沖縄サミットの晩餐会でメインとして使用され大絶賛され、全国的にも有名となりました。希少価値の高さから“幻の石垣牛”とも言われています。 『石垣牛』の格付けの基準は非常に細かく ・八重山郡内で20ヶ月以上飼育されていること ・黒毛和種のメスか、去勢済みのオスであること ・メスなら24〜40ヶ月 去勢済みオスなら24〜35ヶ月飼育されたもの となっており、その中でも肉質が、5等級か4等級であれば特選石垣牛、3等級か2等級であれば銘産石垣牛と呼ばれます。  八重山郡は、那覇市と台湾の間にある石垣島から少し離れた小さな島で、ハワイとほぼ同じ緯度に位置する南国の島です。  『石垣牛』は南国の温暖な地域でストレスを感じずに育って行きます。その環境が肉質にも影響を与えています。石垣の牛は仔牛の時からしっかりと草を食べるため、胃袋が大きく足腰のしっかりした丈夫な牛に育ちます。そのため、『石垣牛』の肉質は、脂肪が多すぎずさっぱりしたものとなり、それに加えて甘みを感じる、風味豊かなコクを楽しむことができます。 お気に入りのブランド牛に出会ってくださいね!

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