逸品「食材」
鰹(カツオ)の産地と旬の時期。栄養豊富でおいしい「かつお」の選び方!
みなさんは、カツオは高タンパクでミネラルやビタミンが豊富に含まれているということをご存知でしょうか。実は、貧血になりやすい方や疲れやすい、だるさが気になるという方には特におすすめの食材なんです。
ですが、意外とどんな栄養素が含まれているか知らない方が多いです。 今回の記事では、産地や旬や栄養素などについてご紹介します。
鰹(かつお)の産地はどこ?
鰹(かつお)の主な産地として
・宮城県 気仙沼
・千葉県 銚子港
・和歌山県 すさみ
・鹿児島県 柏崎
・宮崎県 日南
といったところが有名です。
特に鹿児島の柏崎、宮城の日南は日本有数の産地で、イベントが行われていたり、カツオを使った郷土料理などがあります。
鰹(カツオ)の旬はいつ?
実は、鰹(かつお)には「初かつお」と「戻りかつお」の2種類の旬があります。
初かつおは、温かい九州地方では3月から水揚げされ、夏になると北海道を含む全国で水揚げされます。その港ではじめてとれた鰹(かつお)のことを「初かつお」と呼びます。旬は3月~5月頃です。
初かつおは脂身よりも赤身が多く、みずみずしくてさっぱりとした味を楽しむことができます。旬が訪れたばかりの頃は価格が高めですが、そのぶん美味しさをふんだんに味わうことができます。
一方、戻りかつおは、夏にエサをたくさん食べて南下しているため初かつおよりも脂がのっています。旬は8月中旬~9月下旬で、味は濃厚かつこってりしています。特に刺し身にして食べると絶品で、濃厚な鰹(かつお)の旨味を感じることができます。
鰹(カツオ)の栄養素は?
冒頭部分でもお伝えしたとおり、鰹(かつお)は健康管理にかかせないくらい栄養素がたっぷり含まれている食材です。
筋肉やエネルギーのもととなるタンパク質や、血液のもととなる鉄分が豊富に含まれているため、疲れやすさを感じる方や貧血になりやすい方にとてもおすすめです。
また、新陳代謝アップが期待できるビタミンB郡も含まれています。具体的にはタンパク質の働きをたすける「ビタミンB6」や赤血球の働きをサポートして貧血などの改善が期待できる「ビタミンB12」などが含まれているため、ダイエットをしていたり体作りをしている方にもおすすめです。
さらに、体内でほとんど作ることのできない「EPA(エイコサペンタエン酸)」や「DHA(ドコサヘキサエン酸)」が含まれています。
EPAは血栓や高脂血症をはじめ動脈硬化や心筋梗塞などの予防が期待できるなど血液が健康な状態であり続けるためにかかせない成分です。
一方、DHAは脳に情報がうまく伝わるようにサポートしてくれたり、脳細胞活性化させる働きがあるため、判断力や知識力の向上なども期待できます。その他にも、アレルギーや炎症を起こりにくくしたり、ガンになりにくくなる効果も期待できる貴重な栄養素です。
こういった重要かつ貴重な栄養素が豊富に含まれているんですね。
美味しい鰹(かつお)の選び方
鰹(かつお)は、当たり外れが激しい食材でもあります。
スーパーで購入する際には、まず色味を確認しましょう。
新鮮な鰹(かつお)は、朱色に近い鮮明な色をしていて皮と身の間に脂が多めに含まれています。逆に、色味が濁っていたり黒っぽいものは鮮度が落ちているためできるだけ選ばないようにしましょう。
特に刺し身で食べる場合にはサク売りされているものを選ぶようにしましょう。
また、切り口が虹色に光っている切り身は鮮度が落ちて脂が浮いてしまっています。鮮度が落ちていると、生臭さを感じることが多いので、美味しく食べるためにも鰹(かつお)を選ぶときは注意して新鮮なものを選ぶようにしましょう。
特に戻りかつおを選ぶときは、皮に近い方の身の色が白色で、中がピンク色のものを選ぶと脂がのっていておいしいのでおすすめです。
まとめ
いかがでしょうか。美味しいだけでなく、豊富な栄養素がたっぷり含まれている貴重な食材です。あまり食べ慣れていないという方も、新鮮な美味しい鰹(かつお)を食べると魅力を知っていただけると思います。
「初かつお」と「戻りかつお」は味がかなり異なるため好みが別れますが、どちらにも特徴を生かしたおいしいレシピがたくさんあります。この記事をきっかけに鰹(かつお)を好きになる方が増えてくれるととてもうれしくおもいます。