実は鯛じゃない?下田といったら「金目鯛」
金目鯛とは?
金目鯛は鯛と名前につきますが、鯛の仲間ではありません。
実は、深海魚の仲間で水深200m〜800mに生息しています。
金目鯛の大きく金色の目は、深海の暗い海の中でも、少しでも多くの光を集められるように進化した証なのです。
また日光が海に入っていくと、次第に光の波長が吸収され、水深200mほどになると青い光しか残らなくなります。 つまり、この深さになると金目鯛の赤い身体には、赤い光が当たらないので、周囲から見えにくい存在となります。これも、深海魚と言える特徴の一つです。
見た目の、華やかで鮮やかな赤い色や、お祝いの膳につきものの鯛の代わりをつとめてきたことから、名前の一部に鯛が付いていると言われています。
金目鯛の旬
金目鯛は一年中おいしく食べられる魚です。特に、12月〜2月の冬の時期と6月〜7月の産卵前の時期は脂の乗りがよく、よりおいしく食べることができます。
金目鯛の栄養分と効能
①良質なたんぱく質→金目鯛に含まれるたんぱく質には、人間に必要なアミノ酸が豊富に含まれています。
そのため、効率よく体内で代謝されます。
②必須不飽和脂肪酸→DHA・EPAと呼ばれる不飽和脂肪酸を、他の白身魚よりも多く含んでいます。
DHA・EPAには悪玉コレステロールを減らす働きがあると言われています。
金目鯛で有名な下田
金目鯛の水揚げ量が日本一でも有名な下田港です。
下田で水揚げされる8割が金目鯛とも言われるほどです。
朝の市場の床は、金目鯛で真っ赤に染まり、赤いじゅうたんのようになります。
金目鯛を使った料理
「金目鯛の煮つけ」
都内で金目鯛をおいしく食べられるお店、それが「魚きんめ」です。
甘すぎず辛すぎず、クセになる煮汁のコクが口いっぱいに広がる金目鯛の煮付けはまさに逸品にふさわしい料理です。
気になる方はぜひこちらをご覧ください。
「炙り金目串」
こちらも「魚きんめ」さんでいただける、焼き鳥のように金目鯛の身を串に刺し、皮をパリパリに焼いたオリジナル料理です。
金目鯛のプリっとした食感と香ばしさがおいしい一品です。
結びに
今回の記事では金目鯛の特徴や産地についてご紹介しました。
今回の記事でも解説した、日本一の水揚げ量を誇る静岡県下田港では金目鯛が美味しい6月に「下田きんめ祭」を開催しています。
地元ならではの料理がリーズナブルで楽しめるところが魅力です。6月はぜひ下田へ足を運んでみてはいかがでしょうか?