FOLLOW US

逸品「食材」

青森県の肉は牛・豚・シャモロックそして馬!畜産の青森!魅力を徹底解剖。


青森県は海・山・川・牧場と、自然の恵みによる「食材」が豊富な県です。
青森県の「青」とは、海の青ではなく「緑×緑」を表していることはあまり知られていません。
畜産業は北海道などと比べると飼育面積が小さいですが、青森県の各地には地域独特の牧場があります。
青森県の食肉文化をまとめました。

青森県の肉食文化


牛肉は、八甲田牛や短角牛、倉石牛や小川原湖牛が有名です。どれも全国的に知名度の高い高品質なものばかり。
豚肉は、リンゴと並ぶ青森県の特産品「ニンニク」を飼料に使用したガーリックポークをはじめ、リンゴから作ったファイバー入り飼料を与えた津軽愛情豚などがあります。
鶏肉は、青森県の地鶏であるシャモロックが有名です。抗菌性飼料を一切使用しないことでも知られ、知名度も高いです。
極めつけは馬。青森県の馬肉生産量は日本第3位を誇ります。義経伝説をモチーフにした義経鍋や馬刺しの握りなどが有名です。
その外にも、良質な生乳やヨーグルトなども加工販売されています。

ブランド牛が多い青森県


青森県の牛肉は、松阪牛などと同じような「ブランド牛」が多いことでも知られています。八戸市の「倉石牛」や、霜降り牛肉にも負けない旨味が注目されているあおもり「短角牛」などが有名です。
青森県の牛肉の特徴は、冷涼な気候と大自然の中でストレスなく健康的に育てられていることです。飼料の質もよく、清らかな水も青森牛のブランド力を高めている理由の1つです。

青森県は全国3位の牧場数です。1地方に集中しているのではなく、八甲田山麓や十和田湖周辺、下北半島に津軽地域と青森県全域に合わせて90か所(平成27年度)の公共牧場があります。

牧場では約4,300頭の肉用牛が放牧されています。

青森豚は飼料に名産品を入れている!?


青森豚の飼養頭数は、2018年の段階で359,000頭です。
この数字は全国で9位、1戸当たり約4550頭で、全国1位の規模です。豚の畜産農家の大規模化が進んでいることも特徴です。

青森の豚といえば、飼料に青森名産のニンニクを入れている「奥入瀬ガーリックポーク」や同じく名産のリンゴから作ったファイバーを飼料に混ぜた「津軽愛情豚」などがあります。飼料や飼育方法にこだわった豚が多いです。
ニンニクやリンゴだけではありません。
ガーリックポークの産地であるおいらせ町や十和田市では、ストレスフリーの「大自然黒豚」や飼料にハーブを入れた「奥入瀬ハーブポーク」なども飼育されています。

もちろん伝統的な飼育方法で育てられている豚もあります。三戸郡階上町の南部野赤豚は血統にこだわったデュロック種を飼育しています。デュロック種特有の脂肪の旨味が特徴です。
その他にもホルモン剤や抗生物質などを一切使用しない「長谷川自然熟成豚」などは、消費者の不安に寄り添ったブランド豚として人気を集めています。

青森の地鶏はシャモロックだけじゃない!


青森の地鶏といえば、横斑シャモと横斑プリマスロックを掛け合わせた「青森シャモロック」が有名です。
抗菌性飼料添加物を一切使用せず、専用飼料だけで飼育され、出荷2週間前から青森特産のニンニク粉末を飼料に混ぜる特殊な飼育方法で生産されています。高品質な肉質は、きめが細かく弾力があり、ダシもよく出ることから、食用以外にもラーメンのスープなどにも利用されています。青森県自慢の地鶏です。

その他にもトウモロコシ・丸大豆・マイロ・玄米・ライ麦を配合した飼料で飼育される「五穀味鳥」や、一般の鶏よりもビタミンEを多く含んでいる「めぐみどり」も有名です。

青森県の牛乳・乳製品は全国区!


青森県の牛乳や乳製品の産地は、十和田湖の東側にある新郷村、そして下北地域の東北町などが有名です。
東北町輝ヶ丘地区で生産された生乳だけをパック詰めした「あおい森の牛乳」が県内を中心に販売されています。

青森県の牛乳や乳製品は、気候や自然が良い影響を乳牛に与えられていることが美味しさの秘密です。また、健康な乳牛を育てるために、土作りからこだわっています。
年間製造の生乳6万トンのうち、約9割が全国各地、特に関東や東北地方の工場で加工されているのです。残りの1割は、県内の小売店や学校給食向け牛乳、ヨーグルトとして青森の食を支えているのです。

なんと馬肉生産量は全国3位の青森県!


青森県は馬の産地としても有名です。その歴史は古く鎌倉時代、およそ900年前から始まっています。
現在の八戸市や三沢市などがある南部地方の「南部」とは、鎌倉時代に源頼朝に仕えていた「南部一族」が由来です。青森県の東半分と秋田県の北東地域、岩手県の北部地域まで勢力を伸ばしていた南部一族が馬の生産を行っていました。

もともとは、後の武田信玄が統治する甲斐の国(現在の山梨県)出身だった南部光行が、馬の生産に力を入れていました。山梨県は武田騎馬隊でも有名なように、馬の名産地として昔から有名でした。馬生産のノウハウを青森県に持ち込んだのが、現在の馬肉生産量全国3位につながっているのです。
馬刺しや特産の野菜を一緒に煮込んだ「桜鍋」の知名度が高く、馬肉のダシを使った「せんべい汁」なども有名です。馬肉は県内の精肉店でも手に入ります。五戸町の尾形精肉店や太宰治生誕の地である旧金木町の小田桐産業でも販売されています。

青森の魅力は地域ごとに違う味わいが楽しめること


青森県は肉だけではなく、野菜や魚介類も豊富な県です。肉料理には青森県産の野菜や魚介だしなども使われます。肉、野菜、魚介、3つの食材がバランスよく食べられます。青森県の食材が人気の理由。それは、地域ごとに色々な味わいが楽しめることなのです。

関連記事Pickup