逸品「食材」
栃木県の名産『日光唐辛子』は辛みが少なく食べやすい万能唐辛子
『日光唐辛子』は栃木県の日光市周辺で作られている、辛みが少なく、育てやすい万能唐辛子です。
実は家庭菜園でも気軽に栽培できるうえ、沢山収穫できるので毎年自分で育てる方もいるほど根強いファンを持つ夏野菜です。
今回は、そんな『日光唐辛子』についてご紹介します。
目次
『日光唐辛子』ってどんなトウガラシ?
※日光唐辛子のイメージ
『日光唐辛子』は 栃木県の日光市周辺で古くから作られている品種で、10~15cmの細長くてシワシワした実が特徴です。
自分で育てる方もいる程人気の『日光唐辛子』とはどんな食材なのかご紹介します。
栃木県日光市の名産品
『日光唐辛子』という名のとおり、古くから栃木県日光市周辺の名産として作られています。辛みが少なく、育てやすい万能唐辛子で、日本のロングセラー品種として親しまれています。
実の辛さは緑のうちは少なく、赤く熟すと増していきます。
産地による収穫時期の違い
『日光唐辛子』は育てやすい品種ですが、1つ注意するとすれば、播種時期が寒地と暖地で異なることです。
寒地で育てる場合は、3~8月(3・4月蒔きはハウス育苗)、暖地で育てる場合は1~8月(1・2・3月蒔きはハウス育苗)が適しています。
播種後80日~収穫が可能で、育ちがよく沢山の実が収穫できます。
なお収穫した『日光唐辛子』は、風通しの良いところで乾燥させれば長期保存が可能です。
疲労回復から美肌効果まで!唐辛子が誇る最強パワー
※日光唐辛子のイメージ
『日光唐辛子』を含め唐辛子は、ナス科トウガラシ属の果実です。
唐辛子の実には健康や美容に良いとされる成分が多く含まれています。
ここでは辛味を楽しむだけではない、唐辛子が誇る様々なパワーをご紹介します。
カプサイシン
唐辛子に含まれるカプサイシンは、疲労回復、肥満予防、ダイエット効果などがあるといわれています。
また、血行を促進し、代謝が良くなるので冷え性、肩こり改善も期待できます。
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βカロテン・ビタミンC
意外と思われるかもしれませんが、唐辛子にはβ-カロテンやビタミンCといった栄養も含まれており、女性に嬉しい美肌効果もあります。
抗酸化作用や免疫賦活作用など、男女問わず嬉しい効果があるそうです。
ただ、食べすぎると胃の粘膜を傷つけるなど逆効果になることがあるので、摂り過ぎには注意が必要ですが、日々の食事に上手に取り入れて健康的な体作りに役立てましょう。
『日光唐辛子』で簡単で美味しい保存食作り
乾燥させて鷹の爪のように保存するのもいいですが、生の『日光唐辛子』が手に入った時にはオリジナルの保存食にしてはどうでしょうか?
ここではご飯のお供におつまみ、料理のアクセントと幅広く使える『日光唐辛子』の保存食をご紹介します。
『日光唐辛子』の佃煮
水・醤油・みりん・砂糖などで煮詰めていけば、保存の効く『日光唐辛子』の佃煮が楽しめます。
唐辛子の風味とピリッとした辛さが滲み出て癖になる味わいです。
砂糖の量で辛味を調整したり、濃縮タイプの麺つゆで簡単に仕上げたり、ニンニクチップとごま油に漬けてオリジナルの「食べるラー油風」に仕上げるなど、アレンジの幅も広いです。
色んな食材・料理に添えるだけでなく、これだけでご飯のおかずになる一品です。
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『日光唐辛子』で作るオリジナル柚子胡椒
材料はシンプルで、『日光唐辛子』(青い頃の実)、青柚子(7〜10月が旬の熟れる前の柚子)、塩のみです。
1.『日光唐辛子』はヘタとタネを取ってみじん切りにする (辛味の強いインパクトを残すならタネごと使うのもおすすめです)
2.青柚子は皮を剥き、みじん切りにする (※白いワタの部分が入ると苦味が出るので、丁寧に皮と分けて下さい)
3.刻んだものを合わせたら、あとは塩と合わせてすり混ぜる
冷蔵庫で1週間ほど寝かすのがオススメで、さらに1年ほどは熟成されていく味の変化も楽しめます。
市販品とは違った、出来立ての鮮明な辛さや香りを楽しむなら冷凍保存がオススメで、解凍せずに使う分だけおろし器で削っていく使い方もあります。
『日光唐辛子』が買えるお店
※日光唐辛子のイメージ
ご家庭で育てるのも楽しそうですが、まずは『日光唐辛子』を試してみたいですよね。
ここでは『日光唐辛子』の販売・仕入先をご紹介します。
道の駅 みかも
栃木県の名産品が集まる道の駅です。店内の新鮮野菜直売所・物産館には、地元の生産者達が丹精込めて作った新鮮でおいしい地場産品が並びます。
夏になると『日光唐辛子』をはじめとする唐辛子が続々と入荷します。
東北自動車道や国道50号にも隣接していてアクセスも抜群なので、旬の時期に買いに行ってみてはいかがでしょうか。
【道の駅 みかも】
住所:栃木県栃木市藤岡町大田和678番地
TEL:0282-62-0990
営業時間:新鮮野菜直売所・物産 8:00~20:00
食事処・ジェラート工房 9:00~19:00
休憩所 9:00~17:00
定休日:年中無休
アクセス:東北自動車道 佐野藤岡I.C.より約1km、
佐野プレミアム・アウトレットより東へ約2km
元祖志そまきとうがらし 落合商店
落合商店 「元祖志そまきとうがらし」は、その昔、修験僧が山での修行時、体を温め塩分を摂る為に食べられたと言われています。
その後日光詣りのお札にそえる「日光みやげ」にされたことから『日光とうがらし』とも呼ばれています。
落合商店は、江戸末期から明治初期頃から「志そまきとうがらし」を製造しており、現在では日光で唯一の製造元です。
「志そまきとうがらし」は塩漬けにした唐辛子を特別な種類の紫蘇を2年間塩漬けにしたもので巻き付けたもので、伝統を受け継いだ職人が1本1本丁寧に手作りをしています。
細かく刻んで調味料や醤油をかけて白いご飯にのせたり、パスタや納豆に和えたりと料理の幅を広げてくれます。
2本ずつ衣をつけて天ぷらに、細かく切ってかき揚げの具にすればお酒に合う極上のおつまみの完成です。
一度は食べてみたい逸品食材ですね。 店舗だけでなく、ホームページから通信販売で購入することができます。
「元祖志そまきとうがらし」は細巻き10本入り、大辛70g、激辛60gの3種類があり、どれも650円で販売されています。
【元祖志そまきとうがらし 落合商店】
住所:日光市下鉢石町938
TEL:0288-54-2813
営業時間:9:30~18:00
定休日:水曜休(祝日の場合は翌日)
アクセス:東武日光線東武日光駅から徒歩約15分
合わせ野菜を探すのにぴったりのサイトをご紹介
【2020最新】こだわりの「ご当地食材・ブランド食材」をお取り寄せできるサイト7選
結びに
※日光唐辛子のイメージ
『日光唐辛子』は、簡単な調理で美味しい一品を作ることができる逸品食材です。
刻んで醤油漬けや和え物にしたり、冷奴にトッピングしたり、うどんや炒め物に少し入れるとピリッと辛いアクセントがたまりません。
栽培にも興味がある方は、ぜひ収穫したての香りを楽しんで使ってみて下さい。