美味しいくてヘルシーな『オリーブ牛』
イタリア料理や、スペイン料理など、数多くの料理に使用される
“オリーブ”。おつまみとしてそのまま実を食べたり、実から抽出したオリーブオイルも活躍の場面が多く、人気です。そして、オリーブが
健康にも良いとされているのをご存知の方も多いのではないかと思います。
そんな、オリーブが有名な産地といえば
香川県の小豆島。この
栄養豊富でヘルシーなオリーブを食べて育つ牛が『オリーブ牛』です。今回は、瀬戸内の温暖な気候のなか育つ『オリーブ牛』をご紹介します。
『オリーブ牛』とは…/h2>
オリーブが小豆島に根付いたのはなぜ…
オリーブは、古くから
“太陽の樹”と呼ばれ、原産地の地中海地方では古くから愛されていきました。オリーブは、乾燥に強く、イタリアやスペインで多く栽培されており、日本にはおよそ今から
100年前に三重県、香川県、鹿児島県の3県が指定され、アメリカからオリーブの苗木が輸入されました。その結果、
香川県小豆島で栽培されたオリーブだけが根付き、それ以来小豆島は
“日本オリーブ栽培発祥の地”とされています。これは小豆島が位置する、
瀬戸内の気候が地中海の気候と似ていることから、オリーブの栽培が盛んになったと言われています。現在では、日本におけるオリーブの生産量の
約96%が小豆島産になっています。
讃岐牛とは…
讃岐とは香川県のことを示します。そしてこの讃岐で古くから飼育されてきたのが
“讃岐牛”です。香川県の牛の歴史は非常に古く、西暦700年の奈良時代にも遡ります。しかし、なぜ小豆島で牛が飼育されていたのか疑問に思いませんか?小豆島には
“宮牛放牧之跡”という石碑が残されており、ここでは
朝廷に納める牛を放牧していたのだそうです。そして、明治15年頃には全国に先駆け、小豆島で黒毛和種の飼育が始まったとされています。その後、大正のはじめの頃には、京阪神で
“讃岐牛”と呼ばれるようになり、現在でも高い評価を受けています。
温暖な瀬戸内の気候の中で、讃岐の人たちが黒毛和種を手塩にかけて育て、“霜降り肉”とするために飼育される“讃岐牛”は、優れた品質や味の良さで、全国のファンも多く、多くの賞賛を得ている牛肉となりました。
『オリーブ牛』とは…
古くからの歴史を持つ、
香川県が誇る“オリーブ”と“讃岐牛”。この二つの歴史が融合した、特別な黒毛和牛が
『オリーブ牛』です。
『オリーブ牛』誕生には、たくさんの課題があり、まず、構想の段階でどのようにオリーブの実を与えるかで苦労したそうです。まず、オリーブの実を飼料に混ぜて与えたところ、牛は実だけ食べず、その次に、オリーブオイル抽出後の実を与えると、やはり舌で全てよけてしまい、オリーブを食べなかったそうです。おそらく、オリーブの
渋みが原因で食べないのではないのかと考えた結果、干し柿にヒントを得て、
オリーブの絞った実を天日干しし、しっかりと乾燥させたものを与えるようにしました。これが正解で、乾燥させたオリーブは、
糖分がカラメル風の香りを生み出すため、牛も好んで食べるようになったそうです。その後、乾燥オリーブが飼料とともに使用されるようになり、『オリーブ牛』が誕生するようになりました。(下写真:乾燥させたオリーブ)
『オリーブ牛』の特徴
『オリーブ牛』は
肉質が柔らかく、旨味が豊富で、しかもヘルシーな点が特徴です。この美味しさの秘密は、やはり与えている“オリーブ”にあるようです。
“オリーブ”には
オレイン酸や抗酸化成分が豊富に含まれています。このオレイン酸によって
旨味がグンと増し、抗酸化成分により
ヘルシーに、そして
柔らかくなります。『オリーブ牛』と、その他の和牛の成分の平均値を比較すると、様々な成分がその値を上回っています。
(参考:讃岐産畜http://www.sanchiku.gr.jp/)
旨味が濃くジューシーなのに、しつこくなく、後味はあっさりと、そしてとろける食感、しかもヘルシー。“オリーブ”の力おそるべしの逸品です。
“オリーブ”と“讃岐牛”の最高の出会いによって生まれた『オリーブ牛』は、昔からの歴史と生産者の方々の工夫によって誕生しました。美味しい上にヘルシーな『オリーブ牛』をぜひチェックして見てください。
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