冬の瓜と書くけど、夏野菜 『冬瓜』

『冬瓜』とは…

『冬瓜』は、東南アジア原産のウリ科つる性の一年草で、日本では平安時代頃から栽培され始めたそうです。かんぴょうの原料となる、ユウガオや、スイカ、メロン、キュウリなども同じ仲間です。
『冬瓜』は、大きいものは15kg、小さいものは1〜2kgほどと、品種によって実の大きさが随分と異なります。細長い“長とうがん”、丸い形の“丸とうがん”、沖縄で生産される“琉球種”、その他、小型で1kgほどの使い切りタイプ“小冬瓜”や“姫とうがん”などが代表的な冬瓜の品種となります。
日本では、沖縄県が最も生産量が多く、ついで愛知、岡山、神奈川と続きます。関東以南が盛んで、この4県で日本における冬瓜生産量の7割以上を占めています。沖縄も生産時期は長く、12月〜6月と半年にもわたるほどです。海外では、熱帯のアジアを中心に栽培されています。

なぜ『冬瓜』っていうの?

冬の瓜と書いて『冬瓜』ですが、実際には6〜9月頃が旬となる夏野菜です。夏に収穫しても、冬まで保存でき貯蔵性に優れることから、『冬瓜』と名付けられたそうです。沖縄では“シブイ”とも呼ばれています。

『冬瓜』の栄養素

『冬瓜』は95%以上の水分を含む上に、カリウムビタミンCも豊富、そして低カロリーなため、ダイエットにも良いとされる野菜です。利尿作用を促し、むくみ解消に良いと言われるカリウムは、冬瓜に含まれる栄養素の中で最も多く含まれています。たくさんの水分と一緒に、カリウムを摂取することができるので、夏バテ防止に繋がります。また高血圧を抑えるとも言われています。美肌成分のビタミンCに関しては、加熱しない生のままだとグレープフルーツにも負けないほど豊富に含まれています。細胞の老化を抑える抗酸化作用や、メラニンの生成を抑制するなど、肌のケアにも期待できます。そして、『冬瓜』に特徴的な栄養素として注目の“サボニン”。このサボニンは、油を溶解するはたらきがあり、中性脂肪やコレステロールを減少させる効果があります。また、脂肪と糖が結びつくのを防ぐはたらきも持つため、肥満の予防にも期待できます。

『冬瓜』はどうやって食べるの?

『冬瓜』自体は味が淡白なため、調味料や汁、スープなどの味がよく染み込み、様々な料理に活用できるのが特徴です。大きく輪切りにし、あんかけなどで味付けをした風呂吹きが代表的です。煮物以外では、漬け物、酢の物、汁物の具材などに利用されています。冬瓜のとれる、南国ではスープの具材として使用されるのが一般的です。中国の広東料理では、冬瓜を丸ごと使用し、中をくりぬいて中にスープを入れ、全体を蒸した“トンクワチョン”という、冬瓜スープが有名です。

『冬瓜』は夏バテ防止だけでなく、美肌効果も有します。冬の瓜と書くけれど、夏が旬の野菜ですので、様々な料理でお楽しみください。

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