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パクチー、コリアンダー、シャンツァイの違いは何??

パクチー、コリアンダー、シャンツァイの違いは何?? “パクチーの唄”なんてのも存在するくらい、最近では『パクチー』の知名度や人気が急上昇しています。食べたときの独特の味と香りで、好き嫌いが別れる香草です。つい昔までは、あまりなじみのない野菜でしたが、今では、“パクチーサラダ”や“パクチー食べ放題”なんていうお店もよく見かけるようになってきました。  そんな、『パクチー』ですが、同じ味、香りがする“コリアンダー”や“シャンツァイ”との違いはどこにあるのでしょうか?

『パクチー』は他とは違う!?

 パクチーもコリアンダーもシャンツァイも、すべてセリ科の一年草の植物です。つまり、これらはすべて同じ植物ということです。  古くから、栽培されている食用の植物で、アフリカの地中海沿岸や、地中海東部の地域が原産と言われています。  そして、『パクチー』の歴史は紀元前まで遡るともいわれています。古代エジプトや、ギリシア、ローマではめまいや吐き気、頭痛などに効果がある薬草として使われてきました。味と香りから、使用されていたのが何となく想像がつきますね。日本では、平安時代に『パクチー』が入ってきたといわれていますが、食用ではなかったようです。

同じ植物なのに、なぜ名前が違うのか??

 これらの違いは、単に呼ばれている国の言語が違うからです。ただし、用途の違いで、言語以外にも理由があります。 パクチー⇨タイ語 コリアンダー⇨英語 シャンツァイ⇨中国語  日本では、どの呼び方もよく聞きますが、『パクチー』という呼び方が一般的であると思います。しかし、呼び方以外に使われている料理や、使用方法、によっても細かく違いがあるそうです。

『パクチー』の場合

『パクチー』の場合  独特の味と香りのある『パクチー』はタイ料理・エスニック料理には欠かせません。この『パクチー』と呼ぶ場合は、基本的に葉の部分を食べる場合となります。 葉を料理として使う場合 ハーブとして販売する場合  これらの場合と『パクチー』と言います。

『コリアンダー』の場合

『コリアンダー』の場合  同じ植物ではありますが、コリアンダーと呼ぶ場合はパクチーと違う点があります。 パクチーの実、種子、種子を挽いた粉末状のスパイスの場合 英語圏の国の料理で使用する場合 インド料理で使用する場合  『コリアンダー』の種子はよくスパイスで使われ、インド料理にも欠かせません。日本でも、『コリアンダー』と言ったらスパイスをさす場合が多いようです。  『パクチー』はタイ語なので、ベトナムでは『コリアンダー』と言わないと通じないそうです。  ちなみに『コリアンダー』は英語でcoriander。韓国のKoreanとは全く関係ありません。

『シャンツァイ』の場合

 『シャンツァイ』は中国で“香菜”と書き、食用は葉の部分です。ですから、『パクチー』と変わりありません。中華料理で使われる場合は『シャンツァイ』と呼ばれることが多いようですが、実際には『パクチー』でも通じるようです。  と、いうことで、使用方法で多少の違いはありますが、基本的には言語による呼び方の違いなので、普段は『パクチー』を使えば問題ないですね。

『パクチー』の栄養と健康成分

 『パクチー』の独特の香り成分には、胃腸の働きを整え、消化の促進や、食欲増進などの効果があります。また、ホルモンのバランスも整えるため、更年期障害の予防も期待できます。その他、鎮痛作用、抗炎症作用などもあります。  『パクチー』の栄養成分には、ほうれん草よりも多くの“ビタミンK”が含まれています。このビタミンKは、血液の凝固作用や、歯や骨の形成を助ける働きをします。また、粘膜の免疫力を高めるβカロテンも豊富に含んでいるため、風邪の予防にも効き目があります。  美容成分としては、むくみの改善や防止、その他、特に注目されているのが、抗酸化作用からくる“デトックス効果”です。身体に蓄積された、不必要な物質を効果的に体外へ出します。  独特の味と香りがありますが、健康のためにぜひ試してみてはいかがでしょうか?

日本の『パクチー』文化は異常??

 『パクチー』と馴染み深い国、東南アジア圏の方々からすると、日本人の『パクチー』文化をみると、とんでもないそうです。  それは、『パクチー』を食べる量にあります。日本以外の国では、『パクチー』は料理の脇役で、肉や魚料理の付け合わせや、スープの具材、料理のスパイスとして使用されますが、日本ではどうでしょう。もちろん生春巻きの中に少量入っている場合もありますが、冒頭でもお話しした“パクチーサラダ”や“パクチー食べ放題”。大量に食べることも多くなっています。本場の方々は、少量を食べる程度です。むしろ葉としてあまり、食べないそうです。日本の感覚でいうと、付け合わせのパセリと同じ感覚なのですね。ですから、パクチーのサラダ!!追加のパクチー!!パクチーのモヒート!!えっなにそれ!!パクチーがメインの料理なんて信じられない!!とびっくりするみたいです。  何にでも、パクチーが入っているのは日本くらいなんですね。

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