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「食」トリビア

これから注目される!「植酸栽培」とはどんな農法?

話題の植酸栽培とは?


自然が持つ本来の力を生かした農法には、有機農法や自然農法などさまざまなものがあります。近年その中でも注目されているのが「植酸栽培」です。

植物は、根から「植酸」と呼ばれる消化液を分泌しています。この植酸には、81種類もの有機酸が含まれており、肥料を与えた農地に残存しやすい硫酸や塩酸などの成分を無毒化する力を持っていることがわかっています。植物は、自ら排出するこの植酸により土壌を改善しながら、生育にベストな環境を作り出しているのだそうです。

この植酸の利点を取り入れたのが植酸栽培と呼ばれる農法です。人為的に植物から抽出した植酸を継続的に肥料として土壌に与えることで、健全で良好な土壌を保ち、作物が持つ本来の成長力と免疫力を促進させていくという農法です。

植酸栽培と普通の栽培の違いとは?


従来の慣行農法で用いられる化学肥料は、硫酸や塩酸で固形化させたものが多いのが現状でした。
この固形化させた肥料を使用すると、土の中に硫酸や塩酸、石膏などが残り、植物の生育をさまたげることが長らくの問題点となっていました。

植酸を利用した植酸栽培では、植物の生育をさまたげる土壌を自然に浄化できるうえに、植酸が微生物のえさにもなるため、継続的に健康な土壌を作れると注目されているのです。

植酸の具体的な働きと効果とは?


植酸の具体的な働きと効果には、どんなものなのでしょうか?

1:植物の生育に有害となる土壌の有機ガスや塩類を分解し無毒化する
2:土壌のpHを生育に最適な弱酸性(6.0~6.2)に調整する
3:土壌のアク、岩石や石膏などを溶かす
4:土壌の活性化を助け微生物が繁殖しやすくなる環境を作る
5:本来の生命力を持つ植物が育つので、農薬や除草剤の使用を最小限に抑えられる

土壌の化学物質の悪影響を改善しながら、植物が本来持っていた特徴や力強さを発揮できる環境を作り出していきます。植物の細胞や微生物の増殖により、無農薬または減農薬による栽培を実現します。

力強い味わいが特徴!植酸栽培で育てた野菜


現在では、稲やアスパラガス、ほうれんそうなどを栽培する農家で取り入れられています。
植酸栽培で育った野菜は、風味、甘味、苦味、香りなどが濃く力強い味わいの野菜、栄養素を豊富に含んだものが育つといわれています。

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例えば、植酸栽培で育った「こしひかり」は、甘味が強く弾力や独特の食感があるといわれています。
米の粒が大きく、炊き上げた後時間が経過しても食味が落ちないのが特徴です。また、新米の状態よりも、3ヵ月後に食味があがるほか、それ以降の劣化もないことがわかっています。食べ終わった後にも甘味が残るはっきりとした味わいに仕上がるのが特徴です。

稲を育てる過程で、直接植酸を吹きかけて与えるため、肥料をばらつきなく吸収させることが可能です。そのため、均等に養分を吸収したバランスの良い稲が育つのです。

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まとめ

自然由来の肥料が土壌を改良しながら、本来の美味しさを持つ稲や野菜を育成するという植酸栽培。稲や野菜が持つ生命力を引き出す農法として注目されそうです。

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