トマトは昔、食用ではなく◯◯用だった!?

 6月〜9月頃までが旬の夏野菜「トマト」。甘くてハリのあるトマトは栄養もたっぷりで様々な料理で大活躍します。
 そんな、「トマト」はアンデス高原付近が原産で、その後、鳥などが種を運び、しだいにメキシコに渡ったと言われています。
 ヨーロッパに伝わったのは新大陸発見の頃で、実際にコロンブスが持ち帰ったどうかは定かではありませんが、じゃがいも、トウモロコシ、唐辛子などと共に、新大陸から旧大陸に伝わりました。

 そこで、当時のヨーロッパで「トマト」は、食用ではなく、観賞用として育てられていたのです。見た目が「ベラドンナ」という猛毒を持つ植物に似ていたことから、毒を持つと信じられていたようです。

(ベラドンナ)
                                                                  
 うーん、確かに毒々しい色はしていますね。暗殺のための毒薬や、弓矢の先端に塗って毒矢に使用されていたほどです。
 そんな、恐れられて観賞用とされておいた「トマト」を初めて食べたのは、飢餓で空腹に耐えかねた南イタリアの少年とのことです。そのとき、死なないばかりか美味しいことを発見したのです。そうして、地中海沿岸の南ヨーロッパを中心に、食用に広まっていきました。
 日本に「トマト」が入ってきたのは17世紀とのことですが、やはり当初は観賞用として育てられていたようで、食用として広まったのは江戸の終わりか明治のはじめの頃であったそうです。
 「トマト」が食べられると証明してくれた、南イタリアの少年に感謝しないといけないですね。