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逸品「食材」

全国の国産ブランド豚から5種類を厳選。特徴から調理法まで丸分かり

全国の国産ブランド豚から5種類を厳選。特徴から調理法まで丸分かり

「黒豚、アグー豚、三元豚……」聞きなれた日本を代表する数々の国産ブランド豚。

みなさんは国内だけでどのくらいの種類のブランド豚が存在しているかご存知でしょうか?

その数はなんと300~400銘柄。

北は北海道から南は沖縄まで全国各地で様々なブランド豚が作られているのです。

そこで今回はそんな数多く存在するブランド豚の中から本当におすすめのものを5種類厳選しました。

特徴からおすすめの調理法まで耳より情報満載でお届けします。

【北海道】十勝黒豚

北海道は寒暖の差が激しい土地です。そんな過酷な状況の中、いかに豚にストレスを与えず飼育できるか、様々な工夫・努力によって生まれたのが「十勝黒豚」です。

適度な歯ごたえを持ち、肉質のキメが細かく、他の豚と比べて脂肪の甘味が強いのが特徴です。

「十勝黒豚」発祥の地ならではの「豚丼」

「十勝黒豚」発祥の地ならではの「豚丼」

十勝は豚丼発祥の地ということもあり、おすすめの調理法はやはり「豚丼」です。

ご飯に十勝豚の甘みのある油が絡まって…..

想像するだけでよだれが止まりません。

醤油、みりん、料理酒、砂糖で作った照り焼きソースにロースやバラ肉を絡めてご飯の上に。決め手は先に砂糖に火を入れて、カラメルを作るとよりコクが出て美味しくなります。

◯十勝豚を購入可能なサイト

【岩手県】岩中豚 

SPF特選銘柄豚として、数々の品評会で最優秀賞に輝いた「岩中豚」。

SPFとは健康体で病原体を持っておらず、厳しい基準をクリアした「無菌豚」のことをさします。そのため、使い勝手が大変よく保存も効くので、飲食店から圧倒的な支持を受けています。

適度に締まりのある肉質であり、豚肉ならではの肉肉しい力強さを感じることができます。

また、口に入れた際、遅れてほのかな甘みを感じることもできるため、二度楽しめる豚肉となっています。

【岩手県】岩中豚をバリエーション豊かな火入れで味の違いを演出できる「ステーキ」

【岩手県】岩中豚をバリエーション豊かな火入れで味の違いを演出できる「ステーキ」

SPF豚ということもあり、火の通し方にバリエーションを持たせることができるので、岩中豚本来のうまさが伝わる、ステーキ (トンテキ) に向いています。

ソースには大根おろし、大葉、ポン酢で作ったさっぱりとしたものがオススメです。

◯岩中豚を取り扱っているサイト


【茨城県】ローズポーク

茨城県は温暖な気候に恵まれた自然環境を持っています。この土地の利を活かし、全国でも1、2を争う養豚産業を発展させています。そんな茨城県を代表する「ローズポーク」は育てる環境だけでなく、餌や飼育する人、はたまた販売する人にまでこだわりを持って、じっくりと大切に育てられた豚です。

「ローズポーク」は弾力のある肉質、全体に入る良質な脂身が特徴です。

多くの努力とこだわりが生み出した光沢のある美しい身質は見る人を圧倒します。

【茨城県】ローズポークの「しゃぶしゃぶ」鮮やかな光沢が生むインパクト

【茨城県】ローズポークの「しゃぶしゃぶ」鮮やかな光沢が生むインパクト

ローズポークはしゃぶしゃぶのように肉本来の美しい見た目を楽しめる料理に向いています。

昆布で出汁をとり、少々のお酒を加え、具材はシンプルに。それだけで美味しいスープが出来上がりです。

仕上げのつけだれは大根おろしたっぷりのポン酢が最適です。

またその他、茨城県銘柄豚振興会ではローズポークを使用した料理コンテストのレシピを公開しています。

細切りにしたローズポークを使用した春巻きや、長芋を取り入れたアイディアなど、メニュー考案の際に参考にしてみてはいかがでしょうか?

◯茨城県銘柄豚振興会「H28 ローズポーク 料理コンテスト レシピ」

◯ローズポークを取り扱っているサイト

【新潟県】雪室熟成豚

「雪室」とは、掘り起こした地面に積もった雪を集め、わらで覆って作ったかまくらのような天然の冷蔵庫のことを言います。

この昔からある雪国ならではの知恵を利用して熟成されてできたのが「雪室熟成豚」です。肉を熟成させる際、一般の冷蔵庫と違い、温度を1~2度に、湿度を90%以上に保ち、年間を通して安定した環境での熟成を可能にしています。この環境下で保存することにより、酵素の働きが活発になって肉の繊維が壊れ、柔らかい肉質が生み出されるのです。また、たんぱく質が分解され、アミノ酸の含有率が増加することにより、旨味も強くなります。

これらの働きにより、しっとりとした柔らかい肉質、角の取れたまろやかな味わいのある特徴を持った豚肉となるのです。

【新潟県】雪室熟成豚の「焼肉」高級部位の楽しみ方

【新潟県】雪室熟成豚の「焼肉」高級部位の楽しみ方

おすすめの調理法は、とんかつです。東京都の高田馬場駅にこの「雪室熟成豚」を使った、連日行列を作る人気のとんかつ屋さんがあります。それがとんかつ「成蔵(なりくら)」です。「雪室熟成豚」の活かし方の勉強になるので、気になる方はぜひ行ってみてください。

また豚肉では聞きなれないシャトーブリアンなど様々な部位が美味しいので、本来の味を楽しんでもらえる焼き肉スタイルでの提供もオススメです。味付けはシンプルにわさび醤油や、梅とゴマを効かせたソースも合います。

◯ローズポークを購入可能なサイト

【鹿児島県】かごしま黒豚

「かごしま黒豚」は400年の歴史を持つ、名実ともに日本を代表する最強のブランド豚と言えます。近年では海外への輸出量も年々増え続け、海外商標登録も取得しています。

「かごしま黒豚」最大の特徴は歯切れの良さ。保水性が高く、しっとりとした肉質を持ちながら、筋繊維がきめ細かいため、食べたときに誰もが「やわらかい」と感動を覚えます。また脂肪の溶ける温度が高いという特徴をもっており、脂がべとつかず、さっぱりとした美味しさも持ち合わせています。

【鹿児島県】かごしま黒豚の「厚切り肩ロースステーキ」低温調理ならではの旨味のかたまり

【鹿児島県】かごしま黒豚の「厚切り肩ロースステーキ」低温調理ならではの旨味のかたまり

かごしま黒豚のおすすめの調理法は低温で焼いた肩ロースのステーキ。低温でじっくり火を通すことにより、「かごしま黒豚」の持つすべての旨味を一切逃がすことなく、ギュギュっと凝縮させたステーキは至高の一品です。

黒コショウを強めに効かせた、ガーリックバターソースと合わせれば人気商品間違いなしです。

◯ローズポークを購入可能なサイト

【結びに】

今回取り上げたブランド豚はもちろん、その他全国には様々なブランド豚が存在します。そして、ブランドや産地によってその味わいや特徴は様々です。

是非地元のブランド豚をチェックし、その豚肉はどのような特徴があるのかを捉え、そのお肉の美味しさを引き出せるよう、そしてお客様に楽しんでいただけるよう、メニューやレシピを考えてみてくださいね。

参考にしたサイト様

スギモトグループ/杉本食肉産業株式会社様

阿部農場様

茨城をたべよう いばらき食と農のポータルサイト様

株式会社ウオショク様

鹿児島県黒豚生産者協議会様


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