『シャリアピンステーキ』=正統派フランス料理“帝国ホテルのラ ブラスリー”
日比谷駅から徒歩5分、明治23年に誕生した歴史と格式を誇る日本の代表的なホテルといえば、帝国ホテルです。
帝国ホテルはその生誕以来、正統派フランス料理を追求し続けてきた日本フレンチの総本山であることをご存知でしょうか。
中でもタワー館地下1階にあるフランス料理ラ ブラスリーは、長い歴史の中でファンに愛される伝統料理を味わえるとっておきの名店です。ここでしか味わえない知る人ぞ知る逸品メニューをご紹介します。
柔らかさと奥深い味わいが絶品 シャリアピンステーキ
シャリアピンステーキは、最高級熟成ランプ肉のステーキに玉葱のソテーがたっぷりかけられた料理です。
“化ける”熟成肉
シャリアピンステーキに使われる牛肉は、帝国ホテルの肉の専門家であるブッチャー担当のチームが厳選します。そうして仕入れの時に一つひとつ検品して規格に通った最高品質の肉は、ホテル内の大型冷蔵庫、それからマイナス26度と45度の冷凍室で10日間前後寝かせられます。
肉は寝かせることによってうまく水分がとび、それと同時に甘みが出てきます。この状態で焼くと、一気にアミノ酸がでることで、旨味が劇的に口の中に広がるのです。帝国ホテルでは、この工程を“化ける”といいます。
こうして出来上がる熟成した最高品質のランプ肉だけが、シャリアピンステーキには使われています。
オペラ歌手シャリアピンが名前の由来
シャリアピンステーキは、実は帝国ホテルから誕生した逸品メニューです。シャリアピンステーキの名前はロシアのオペラ歌手ヒョードル・シャリアピンに由来します。
オペラ歌手シャリアピンが来日して帝国ホテルに滞在した際、あいにく歯を悪くしていて、柔らかいステーキが食べたいとホテル側に頼みました。当時の料理長だった筒井福夫は、考えに考え、牛丼にヒントを得たのです。玉葱のすりおろしの中に肉をつけこみ、肉を柔らかくしてからステーキにして焼くというメニューを思いつきました。このメニューをシャリアピンに提供したところ、シャリアピンが大変気に入り、自分の名前をステーキにつけることを承諾したといわれています。
20世紀を代表する偉大なるオペラの名手が喜び味わったシャリアピンステーキは、誕生以来現在もファンに愛される逸品となっています。
家庭でできるシャリアピンステーキのレシピ
すぐに帝国ホテルのシャリアピンステーキを食べに足を運べない人のために、自宅で作れるとっておきのシャリアピンステーキの家庭料理バージョンをご紹介します。それも、55年間帝国ホテルの味を守り作り続けた料理長・村上信夫のレシピです。
①牛肉はヒレでもロースでもよいのですが、できればランプ肉を使いましょう。
②用意した肉をたたいて5ミリ位までに薄く延ばします。包丁の峰で格子状にトントンとたたきます。
③たたいた肉をおろした玉ねぎに30分ほどつけておきます。
④サラダ油とバターで強火で焼きます。片面がちょっと焼ける程度に焼いてください。
⑤肉の旨味をいかすため、肉を焼いたフライパンで玉ねぎを炒めます。それをステーキの上からたっぷりとかけます。
⑥ほんのり塩こしょうをする程度に味付けをしたら、出来上がり!
付け合わせはフライドポテトとクレソンが似合います。
ぜひホームパーティーやお誕生日などの特別な日に作ってみてください。
ラ ブラスリーで食べるシャリアピンステーキ
自宅で気軽に味わうシャリアピンステーキもいいですが、やはり一度は「帝国ホテルの味」に選ばれるラ ブラスリーのシャリアピンステーキを味わってみてください。
「帝国ホテルの味」として継承されるフランス料理には、長い歴史と確かな技術に裏打ちされた感動があります。重要な外交やビジネスの舞台でもあり続けるフレンチに欠かせないホスピタリティの点でも、本場のフランス料理店にも負けず、かつ日本のおもてなしの心を感じることができるうのがラ ブラスリーです。
ラ・ブラスリーはアール・ヌーボー風のすてきなホールで食事ができます。パリで食事をしているような、非日常の贅沢な気分になりますからぜひおためしください。
フレンチを食べに行きたいけれどもどこがいいのかわからない、フレンチにハードルの高さを感じるという方は、まずは日本のフランス料理の本場ともいえる帝国ホテルのフランス料理ラ ブラスリーを体感してみることをお勧めします。
帝国ホテル 東京
〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1
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フランス料理 ラ ブラスリー
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