食材紹介
カメノテとは?濃厚な旨味の出汁が取れる食べ方とうまさの秘密に迫る
みなさんはカメノテをご存知でしょうか?
亀の手…ではなく、カメノテです。
その正体は蟹や海老など同じ、甲殻類の生き物。
上の画像を海辺や浜辺で見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はこのカメノテ、その見た目からは想像できないほどの美味しさを持っています。
今回はこのカメノテの詳細、そしてカメノテを美味しく食べるための調理方法をご紹介します。
一体どのような食材なのでしょうか…
是非最後までご覧ください。
目次
カメノテとは?
カメノテはエビやカニと同じ甲殻類の生物です。
亀の手に形が似ていることから、そのまま「カメノテ」と呼ばれています。
地方によっては、「セイ貝」「タカノツメ」などいう名で親しまれています。
日本全国の海辺や浜辺に生息していますが、スペインでは高級食材としても知られている食材でもあります。
フジツボとの違い
カメノテとフジツボは見た目は違いますが、同じ甲殻類の仲間で、どちらも海の中のプランクトンを餌としています。
カメノテとフジツボの違いは、生息域、味、補食方法、繁殖方法にあります。
カメノテは海辺の岩場などに生息し、フジツボはテトラポットや船底などを生息域としています。
食べてみると、味にも違いがあります。カメノテはエビやカニのような風味を持っていますが、フジツボはアサリのような味わいを持ちます。
茹でて食べることが多い両者ですが、フジツボはお刺身としても食べることが可能です。二つの味の違いを食べ比べてみるのも楽しいですね。
また、フジツボは養殖され、高値で取引されていることもカメノテにはない特徴です。
食用として広く流通しているのはフジツボの方であると言えます。
カメノテの栄養分と効能
カメノテは、コハク酸をたっぷり含んだスタミナ食材です。
この「コハク酸」は、体内で代謝されるとクエン酸に変化し、疲労回復・滋養強壮の効果があると期待されています。
カメノテがスタミナ食材と言われている理由はここにあるのです。
カメノテを調理〜保存するときの注意点
保存方法
冷凍で販売されていることもあるカメノテですが、冷凍の場合は、1カ月~2カ月保存することができます。
生きたカメノテや冷蔵のカメノテを保存する場合には、食中毒等を避けるためにも、5分程度塩ゆでしてから密閉容器にいれ、冷凍保存するのがおすすめです。
アレルギー
甲殻類の食品なので、エビやカニが原因のアレルギーを持つ方に提供する際は注意が必要です。
甲殻類のアレルギーは大人に多く、治りにくいのが特徴です。
料理を出す際にはアレルギーの有無をしっかり確認することが必要となります。
カメノテを使ったおすすめレシピ
①塩ゆで
カメノテの味をもっとも感じられる調理方法です。カメノテはエビやカニのおいしさをさらに凝縮した味をしています。塩だけでシンプルに調理した塩ゆでは、カメノテのおいしさがダイレクトに伝わる一品です。
②味噌汁・すまし汁
カメノテの身もとてもおいしいですが、出汁もまた絶品です。旨味成分であるコハク酸が豊富に含まれているため、出汁がよくでます。味噌汁やすまし汁などの椀物に最適です。
③パスタソース
スペインでは、高級食材として知られるカメノテ。現地では塩ゆでで食べられることも多いですが、パスタソースとしても絶品です。ボンゴレ・ビアンコやペペロンチーノのようなオイル系パスタとの相性がとても良い食材です。
④カメノテの佃煮
塩茹でに飽きたら、カメノテをみりんで甘辛く煮詰めた佃煮もおすすめです。
お酒の肴にはもちろんのこと、ご飯のお供にもおすすめな一品へと出来上がります。
カメノテの通販可能な仕入れ元
カメノテは4月~6月にかけて流通する食材です。
この時期以外の取り扱いがない場合もありますが、冷凍で対応しているところもあります。
大阪市水産物卸協同組合 本場ナビ
種類豊富で新鮮な魚介類を仕入れることができます。
業務用食材卸売市場 Mマート
毎日の食材の仕入れから、自店舗の差別化のための特別な食材まで、幅広く対応してくれます。
Pocket Marche
Pocket Marche (ポケットマルシェ)は全国の農家・漁師と直接やりとりしながら食材を購入できるサイトです。
カメノテも鳥取県、福岡県、三重県などの漁師が出品しています。
結びに
外国では、高級食材として認知度の高いカメノテ。
日本ではまだまだ食べたことのない人が大勢いるのではないでしょうか?
新しい食材を使ったメニューは、自店舗の差別化に貢献できるかもしれません。
興味のある方はぜひ一度調理してみてはいかがでしょうか?
※参考にしたサイト様