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年間数頭の出荷!天然記念物に指定されている幻の和牛『見島牛』

年間数頭の出荷!天然記念物に指定されている幻の和牛『見島牛』 日本に神戸牛や松坂牛など、有名なブランド牛が数多く存在します。その中で『見島牛』という牛をご存知でしょうか。とても希少で幻の牛とも言われ、“国指定の天然記念物”にも登録されている和牛なんです。そして、なんと天然記念物なのに食用として出荷されているのです! 今回はこの幻の牛『見島牛』をご紹介します!

『見島牛』が飼育される”見島”は牛の形!?

『見島牛』が飼育される 山口県の萩市沖から北西へ約45kmの日本海に浮かぶ『見島(みしま)』は、周囲18km、面積約8km2、人口1000人に満たない小さな島です。平地が少なく、古くから、山の斜面を利用して棚田を築き、稲作を行なっていました。また、大陸との交易で栄え、島には“防人の墓”と呼ばれる古墳もあり、独特な伝統文化が残っています。そして、見島は渡り鳥の中継地点となり、日本で確認している野鳥の550種類のうち343種類もの野鳥が島にやってくるため、現在ではバードウォッチングの地としても有名です。 そして、この見島の形をご覧ください。右を向いている牛の形に見えませんか?この地で育つのが『見島牛』なんです! 山口県の萩市沖から北西へ約45kmの日本海に浮かぶ『見島(みしま)』

『見島牛』が天然記念物に指定されるまで

『見島牛』が天然記念物に指定されるまで このような、個性豊かな見島の人々の暮らしに密着し、農耕や荷物の運搬のために飼育されてきたのが『見島牛』です。『見島牛』はやや小型で体高1.2mほどです。 明治時代以降、牛肉や豚肉を食べる西洋の文化が盛んとなり、体の小さな和牛は、西洋種との交配により大型化が進められ品種改良されてきました。現在、私たちの食べている和牛は、日本古来の牛と、西洋の牛の交配によって誕生したものがほとんどなです。それまでは、牛はあくまでも食べ物ではなく、農業を共にする仕事仲間だったのです。ですから、明治当初は牛を食べるなんて考えられなかったそうです。 そのような背景もあり、日本古来から続く純粋な和牛、西洋の牛と一切交配されていない日本在来種は次第に数が減り、姿を消して行きました。そのようななか、『見島牛』は離島である見島に生息していたことから、西洋種との交配を免れることができ、手付かずの状態で純血を守り維持されてきました。このような背景もあり、昭和3年に『見島牛』は“国指定の天然記念物”に指定されます。現在、存在する日本在来種は『見島牛』と、鹿児島県の『口之島牛(くちのしまうし)』のみとなっています。なんと、上野動物園で『見島牛』と『口之島牛』が見られるようです! しかし、かつて500頭以上いた『見島牛』も、徐々に数が減り昭和51年には33頭までに減ってしまいます。その後、行政支援を受けながら徐々に頭数が増え、現在では約80頭が保護されて、大切に飼育されています。『見島牛』は、日本古来の貴重な遺伝子を持っているとして、注目を集めています。

『見島牛』の特徴

『見島牛』は、日本古来の貴重な遺伝子を持っているとして、注目を集めています。 『見島牛』は冬の間は牛舎で飼育され、5〜11月の間には島の放牧場に放たれます。そして、見島の風土や海からの恵みである、ミネラルを豊富に含んだ草を食べて飼育されています。自然に放牧されて、悠々と島の自然を感じ、ストレスなく育てられます。 日本海の島で季節風も強く、農作物の栽培や、育林にもなかなか適さないという特殊な環境の中、『見島牛』はエネルギーを筋肉に蓄えるようになりました。その結果、『見島牛』の特徴である鮮やかな美しいサシの入った高品質な天然の霜降り肉となります。赤身の色が濃くて鮮やかで、日本ならではの上質で濃厚な旨味と甘みが詰まっています。 もともと体の小さい『見島牛』は、食用肉としてあまりとることができません。また、天然記念物であることから、出荷数も制限されています。生まれたオスのうち、繁殖用を除いて去勢され、食肉用に回されますが、市場に出回るのは年に10頭程度。年によってはわずか2〜3頭ということもあり、まさに幻の牛肉なのです。 そんな貴重な『見島牛』のオンランショップでのお取り扱いがあるようです。
また、東京で『見島牛』が食べられるお店もありますので、またご紹介したいと思います!乞うご期待!

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