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夏野菜 『ズッキーニ』は太いキュウリじゃないよ!

もう、随分と私たちの食生活に身近な存在となってきた『ズッキーニ』。旬は6〜9月。夏の時期に旬を迎える夏野菜です。煮ても、焼いても、煮込んでも美味しい『ズッキーニ』ですが、そもそも、『ズッキーニ』って、どんな野菜か知っていますか?見た目は、太いキュウリに見えるけれど、キュウリの仲間じゃないんです。ナスの仲間でもないんです。 と、いうことで、今回は『ズッキーニ』の謎に迫ります。

『ズッキーニ』とは

見た目から、キュウリの仲間に思われがちですが、『ズッキーニ』は、ウリ科カボチャ属の一年草の植物で、ヘポカボチャの仲間です。ヘポカボチャとはハロウィンのときのあのオレンジ色のカボチャです。と、いうことで、『ズッキーニ』は“カボチャ”の一種なんです。 19世紀後半にイタリアでカボチャが品種改良され、現在のような細長い『ズッキーニ』が出来上がりました。日本では『ズッキーニ』の歴史がまだまだ浅く、1980年ごろから普及し始めました。現在、日本で流通している『ズッキーニ』は、ほぼ100%国産ものです。生産量1位は長野県で、特に夏に出荷される『ズッキーニ』は長野県産が多いそうです。 ちなみに、イタリア語でカボチャを“zucca”と言います。これに、小さいとか可愛いという意味の“〜ina”がついて“zucchina”(ズッキーナ)となったようです。英語では”zucchini”(ズッキーニ)、フランス語では“ courgette”(カージェット・クルジェット)と呼ばれています。

『ズッキーニ』の驚き 〜その1 成長速度〜

『ズッキーニ』は、成長スピードが驚くほど早く、最盛期の夏には種を植えてから、収穫までが約35日!なんとも早い。『ズッキーニ』は、花が開いてから4、5日後には20cmほどの収穫に適した大きさに成長します。ですから、このまま放っておくと、あのハロウィンのカボチャのようにどんどん大きく、そして太くなってしまうのです。時期を見計らっての収穫が大切とのことです。

『ズッキーニ』の驚き 〜その2 収穫〜

『ズッキーニ』ってどのように、実っているか想像がつきますか?ナスやキュウリのようにぶら下がっている感じ!?やっぱりカボチャの仲間だから、土の上にドンっと大きく育つ感じ!?…こんな感じです。 なんとも言えない、この実り方。正解は… 茎と茎の間からドンっ!でした。 “オクラ”も似たような実り方をしますが、やはり『ズッキーニ』の実り方って独特ですね。 ちなみに、オクラの実り方は下図

『ズッキーニ』の栄養素

カボチャに比べると水分が多く、糖質が少ない『ズッキーニ』は低カロリーの食材です。 食物繊維やビタミンCを含み、粘膜や皮膚を保つビタミンB2も含まれるため、風邪や夏バテ防止にも期待できます。過剰な体内の塩分を排出し、一定の濃度に保つカリウムも含まれているため、むくみ予防、高血圧・動脈硬化予防などの効果も期待されます。 そのほかには… カリウム、食物繊維、β-カロテン、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群、ビタミンE、葉酸などを含みます。 →これらの栄養素から期待できる効果… むくみ・便秘解消、高血圧予防、動脈硬化予防、心筋梗塞予防、脳梗塞予防、アンチエイジング・美肌維持・肌老化予防、免疫力向上、風邪・夏バテ予防 『ズッキーニ』は夏を代表する野菜です。食べ方は様々ですが、油との相性も良いですし、煮込み料理だと、よく味が染み込みます。夏バテ予防にもなる『ズッキーニ』を食べて、暑い夏を乗り切りましょう!

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