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夏が旬の『メロン』!網目はなぜできる?その栄養価は!?

5月〜8月が旬と言われている『メロン』。甘くてみずみずしく、夏には冷えた『メロン』が最高です。高級品の代表とも言える『メロン』ですが、実は健康効果にも優れているんです。今回は『メロン』の謎に迫ります。

『メロン』はフルーツ?野菜?

『メロン』はウリ科キュウリ属の植物です。スイカやキュウリ、かぼちゃと同じ仲間です。そして、樹木に実を作らない『メロン』は、農学的には“野菜”に分類されます。しかし、農林水産省では“果実的野菜”ともされており、野菜なのか果実なのか明確に定義ははっきりしていないようです。

『メロン』生産量No.1の都道府県は?

『メロン』と言ったら、どこの都道府県を思い浮かべますか?全国生産量ランキングを見てみると、第一位は“茨城県”、ついで北海道、熊本と続き、この上位3つで全国の生産量の半分を占めています。『メロン』作りに欠かせないのは、水はけの良い土地であることと、昼夜の気温差が大きい気候であることです。生産量第一位の茨城県は、年間を通して温暖で、昼夜の寒暖差があり、土壌は火山灰土で水はけがよく、まさに『メロン』作りに適している土地です。

『メロン』の種類

『メロン』は大きく分けると、2種類に分けられます。 マスクメロンのように表面が網目状になる“ネット系”と、マクワウリに代表される、網目がなく表面がつるんとした“ノーネット系”があります。 この2つを掛け合わせるとプリンスメロン(ノーネット系)ができます。このメロンは、比較的安価で身近なマクワウリと、高級なマスクメロンしかなかった時代に登場し、一般家庭で気軽に楽しめるメロンとして定着しました。その後、アンデスメロンなどの安価なメロンの登場し、一気に身近なものとなりました。

『メロン』の網目はなぜできる??

マスクメロンを代表する高級メロンには、表面に独特の網目模様があります。どのようにして網目ができあがるのでしょうか。 『メロン』の網目は、元から網目が入っているわけではなく、最初は表面はつるんとしています。成長の過程で網目ができてくるのです。『メロン』は、内側の果実の成長が非常に早く、外側の皮部分に強い圧力を与えます。すると、内側の圧力に耐えられなくなった外側の皮は弾け、メロンの表面にヒビが入ります。そのビビをふさぐために、内側から果汁が染み出し、ヒビをふさぎ固まります。これが網目の正体です。実は網目の正体は、メロン自身が作ったひび割れなのです。ヒビ→ふさぐ→ヒビ→ふさぐ…の繰り返しによって網目が形成されます。メロンの網目は、いわばかさぶたのようなもので、傷口を守っていたんですね! 網目が均等に綺麗にできているものほど、甘みが強くて美味しいと言われています。選ぶ時には注意して見てみましょう。

『メロン』の栄養価

メロンの栄養価は結構すごいんです! 『メロン』の8割、そのほとんどが水分でできて、とても低カロリーな食べ物なのです。“カリウム”はバナナ以上、スイカの3倍以上に多く含んでおり、高血圧動脈硬化の予防になります。また、カリウムはナトリウム(塩分)の排泄を促進し、体内の水分バランスを調整し、むくみを解消します。また、長時間の運動などによる筋肉の痙攣を防ぐ働きもあります。そのほか、メロンの甘い糖質は、夏バテ予防に期待できますし、βカロテンは老化やガン予防、免疫力を高めて風邪予防などにも効果的です。ペクチンも含まれているため、コレステロールを下げたり、食物繊維によって便秘解消美肌効果があります。 そのほか、特徴的な栄養素として“GABA(ギャバ)”が含まれています。これはガンマーアミノ酪酸というアミノ酸の一つです。GABAは、中性脂肪を抑える効果があり肥満を予防したり、肝臓・腎臓のはたらきを高め、代謝を活発にします。また、脳内の興奮を鎮めるリラックス効果精神安定作用、ストレスやイラつきの解消にも役立ちます。

『メロン』の食べるタイミング。“追熟”が大切

色のムラがなく、左右均等に育った球状のもの、また手に持った時にずっしりとした重みのあるものが、果肉がジューシーな証拠です。 ネット系メロンの場合は、網目のキメが細かく、はっきりとしていて盛り上がっているものを選びましょう。 そして、多くのメロンは店頭に並ぶ時には、まだ完全に熟していないため、食べ頃になるまで熟させないといけません。これが追熟です。 追熟のポイントは、常温です。常温ではないと追熟しません。風通しの良いところで3〜5日間保存しましょう。食べごろの合図は、ツルがついている場合は茶色く乾いたとき、そしてメロンのおしりを触ったときに弾力があれば食べごろの合図です。 甘くて美味しく、栄養価の高い『メロン』を、ぜひ最高の状態でお召し上がりください!記念日以外にも美味しいメロンを!

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