夏が旬、石川県能登産の岩牡蠣。キンキンに冷やされた極上の味わいを楽しもう
牡蠣(カキ)といえば、冬が旬という印象が強いですが、実は夏にも旬をむかえる『牡蠣』もあります。
それは『岩牡蠣(イワガキ)』です。冬に旬をむかえる真牡蠣(マガキ)と比べると、旬の違い以外にも、育成期間や産卵の時期、味、大きさなど全てにおいて大きな違いがあります。
夏に旬を迎える『岩牡蠣』は意外にも『真牡蠣』より大きく、プリップリで味も濃厚!
キンキンに冷やした生牡蠣は、夏に食べると最高なんです。
目次
栄養満点の牡蠣
牡蠣は「海のミルク」と称され、幅広く知られています。
ではなぜ「海のミルク」と呼ばれるようになったのでしょうか?
その秘密は牡蠣の栄養価にあるといわれています。
ミルク(牛乳)は、完全栄養食といわれ、様々な栄養素を豊富に含んでいます。牡蠣も同じように様々な栄養素が豊富に含まれている食材なのです。特に鉄・亜鉛・ビタミンB12が多く、その量は牛乳よりも多いのです。
栄養価の高い牡蠣は不足しがちな栄養素を補う上でもとても頼りになる食材と言えます。
『岩牡蠣』と『真牡蠣』の違い
(左:岩牡蠣 右:真牡蠣)
その1 大きさの違い
岩牡蠣と真牡蠣の一番の違いは、見た目の大きさにあります。岩牡蠣は真牡蠣よりも、厚くて大きな殻に包まれています。
その2 育つ環境の違い
上であげた大きさの違いが生まれる原因として、育つ環境の違いが影響しています。
牡蠣の産地を大まかに分けると、岩牡蠣は日本海側に多く、真牡蠣は太平洋側で多く養殖されます。真牡蠣が育つのは、浅瀬や沿岸部に作られるのに対して、岩牡蠣が育つのは水深の深い場所で、ゆっくり時間をかけて育ちます。そのため、身と殻が大きく育つのです。
その3 産卵と水揚げの時期の違い
どちらの牡蠣も、産卵の時期は同じ夏場です。一般的に産卵前には栄養を蓄えるので美味しい時期だと言われていますが、岩牡蠣と真牡蠣はその”産卵方法”が違います。
真牡蠣は秋頃から栄養を蓄え、夏の手前の春には一気に産卵します。産卵後の夏には栄養が抜けた状態になってしまうので、味が落ちてしまい、水揚げの時期は10月〜4月となります。真牡蠣の旬が冬と言われるのもこの産卵季節が原因しています。また岩牡蠣に比べて小ぶりな分、旨味が凝縮されてクリーミーな味わいとなります。
一方、岩牡蠣の産卵時期は真牡蠣と同じ夏場です。しかし岩牡蠣は数ヶ月かけて少しずつ少しずつ産卵し、身に栄養を保ったまま秋の手前まで成長していくために旬の時期が『真牡蠣』と大きくずれ、水揚げの時期が6月〜9月ごろとなります。じっくりと育ってきた分、身は大きく、濃厚でプリップリなジューシーな味となっているのです。
その4 天然か養殖か
養殖が盛んな真牡蠣に対して、岩牡蠣はほとんどが天然ものです。岩牡蠣は漁師産や海女さんが海に潜って獲っているのです。そのため、冬には海に潜れず漁ができないため、岩牡蠣は冬にお目にかかれないのです。
石川県能登産の『岩牡蠣』の特徴
山や森林に囲まれた七尾湾で石川県能登産の岩牡蠣は獲れます。
森の栄養分が河川を通じて湾に流れ込むことで、湾内には牡蠣の餌となるプランクトンが豊富に育ちます。牡蠣はたくさんの餌と摂ることで、大きく育ち濃厚でプリップリなジューシーな味となっているのです。
岩牡蠣は大量に獲ることもできないので、価格は真牡蠣の3倍することも少なくはないですが、その分身は大きく、味も濃厚ですので、ぜひ、夏にしか味わえない岩牡蠣をお見逃しなく!
石川県能登産含む、岩牡蠣の美味しい食べ方
身が大きく、プリッとした食感が美味しい岩牡蠣は「生」で食べるのがおすすめです。牡蠣をより美味しく食べるための手順/方法をご紹介します。
①岩牡蠣の身をざるに入れ、流水でしっかりと洗い汚れを落とす。
②洗った岩牡蠣を氷水に入れ、身をしっかりと冷やす。
③しっかりと冷やした岩牡蠣を皿に盛り、レモンを絞る。
冷えた岩牡蠣とレモンの相性は抜群。また、薬味に小葱や大葉、針生姜などを添えると、夏の暑い時期にもぴったりの味わいを楽しめます。
夏が旬の魚介類
まとめ
いかがでしたか?牡蠣には夏が最も美味しくなる「岩牡蠣」があるのです。
中でもキンキンに冷やした石川県能登産岩牡蠣は、ぷりぷりの食感と旨味を感じさせてくれる、まさに海のミルクです。
夏の美味しい時期を逃さずに、石川県能登産の岩牡蠣の魅力を味わってみてはいかがでしょうか?