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種類いろいろ、食用ほおずき。魅惑の香りを味わう高級食材

ほおずきはナス科ホオズキ属の多年草。日本では観賞用のイメージが強いですが、ヨーロッパでは食用ほおずきのほうが一般的で、昔から盛んに栽培され料理に利用されています。日本での栽培が始まったのは平成に入ってから。おしゃれな見た目と芳醇な味わい、美容成分たっぷりのスーパーフードとして注目を集める高級食材です。

旬は夏から秋にかけて。ハウス栽培も進んでおり、日本における品種改良やブランド化のさらなる推進が期待されています。

※食用ほおずきには様々な品種がありますが、ここでは糖度が12度以上あるフルーツ系のものを主体に紹介していきます。(一般的ないちごの糖度は10度前後)

食用ほおずきの特徴

ほおずきといえば実を包んでいる袋状のガクが印象的ですが、食用ほおずきのガクは観賞用のものよりも小ぶりで、クルミくらいの大きさです。

紙風船のような薄褐色のガクを開けると、オレンジがかった黄色い実が色鮮やかにあらわれます。初めて食べた人は、その芳醇さに驚かずにはいられないでしょう。

桃やココナッツのような濃厚な香り。マンゴーやライチ、パイナップルのようなトロピカルな風味。そして最後にほんのり、柑橘のようなさわやかな苦みと酸味を感じます。なんとも形容しがたい、他にはない味わいが魅力です。

実の皮はトマトよりも柔らかく、果肉はつぶつぶとした小さな種がたくさんあり、ナス科であることをうかがわせます。

食用ほおずきの品種

日本で青果として販売されている糖度の高い食用ほおずきは、大きく分けて2種類ありますが、その呼び名は様々です。

  • ストロベリートマト、ほおずきトマト、フルーツほおずきなど

(学名:physalis pruinosa、和名:ショクヨウホオズキ)

オランダ原産。実の大きさは2~3センチ。小粒で香りが強く、独特の甘酸っぱさで、ベリー類に近い味わい。

  • オレンジチェリー、ゴールデンベリー、インカベリーなど

(学名:physalis peruviana、和名:シマホオズキ)

南米原産。実の大きさ3センチ以上。大粒で色鮮やか。ジューシーな味わいが特徴古代インカ帝国時代から親しまれていたとされる歴史の古い食用ほおずき。

食用ほおずきの栄養価と効能

  • 美容と健康を保つ成分が豊富

抗酸化作用を持つビタミンAやビタミンC、女性に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、鉄分などが豊富。さらに、脂肪肝や動脈硬化といった生活習慣病の予防・改善に効果のあるイノシトールも多く含んでいることから、スーパーフードとして注目されています。

  • 魅惑の香り「ピーチアルデヒド」

気持ちをリラックスさせる効果のある「ピーチアルデヒド」という香気成分を含んでいます。桃やココナッツなどにも含まれている甘い香りで、癒しの効果が期待できます。

食用ほおずきの食べ方・レシピのヒント

「シンプルにそのまま生食」

ガク付きのほおずきは、料理にただ添えるだけでも雰囲気があります。ガクの繊細な美しさと鮮やかな実の色を邪魔しないよう、シンプルな食器を選ぶことを忘れずに。

「デザート、スイーツ」

チョコレートで丸ごとコーティング、アイスやヨーグルトのトッピング、ケーキの飾りなどに。大福の中に入れたり、ピューレにして羊羹にしたり、和風洋風問わず、様々なスイーツに向いています。

「ジャム、砂糖漬け」

香り高い食用ほおずきは煮詰めすぎないことがポイント。種のつぶつぶ感も楽しめます。砂糖漬けは丸ごとがおすすめです。炭酸水で割ったり、カクテルなどにも。 

「その他いろいろ」

ドレッシングやソース、スムージー、コンポート、ピクルス、ドライフルーツなど・・・

食用ほおずきの保存方法

湿度に弱いので、水滴がつかないようキッチンペーパーなどでくるみ、冷暗所か冷蔵庫で保管します。せっかくのきれいなガクが破れたりしないよう注意しましょう。(冷蔵庫での保存目安:約1週間)


食用ほおずきの日本ブランド(日本の産地)/ 通販可能な仕入れ先

「コアニ・スイーツホオズキ」たじゅうろう農園(秋田県上小阿仁村)

自家採種した種を芽出しから収穫まで、一括で栽培管理しています。

糖度15度以上。爽やかな酸味と濃厚な甘さ。農薬不使用・化学肥料不使用。

秋田県内陸北部に位置する上小阿仁(かみこあに)村は、食用ほおずきの産地化にいち早く取り組んでいる地域として知られています。

「太陽の子」富士見スカイファーム(長野県)

八ヶ岳山麓富士見高原で栽培されている食用ほおずきの高級ブランド。オレンジチェリー、ゴールデンベリーなどと同じ品種です。

富士見スカイファームは標高1,000メートル以上の高地にあります。1年を通じて冷涼な気候の富士見高原では、虫が付かないため農薬は一切使用していません。昼夜の大きな温度差と日照時間の長さが原産地である南米ペルーの生育環境に近く、露地栽培ならではの高品質な味が保持されています。

※ガク付き以外に、加工用の冷凍ほおずきを通年販売しています。ジャムやピューレなどを作る場合にお勧めです。

「MINNA DE HOZUKI 」有限会社アサップ(新潟県妙高市)

栽培されている品種はストロベリートマトとオレンジチェリーの2種類。

妙高市は新潟県の南端に位置しています。標高210メートルの高原で育った食用ほおずきは、甘味が凝縮され、風味豊かな味わいです。生産者は、妙高を愛してやまない若手農家や地元の人々。幅広い世代の手でつくられている妙高のほおずきブランドです。

結びに

食用ほおずきには様々な品種があり、呼び名が曖昧で、混同されることも少なくありません。購入する際は生産者に品種や粒の大きさ、形、色、糖度など、詳細を確認しておきましょう。

また、お盆シーズンに販売されている朱色のほおずきは観賞用のほおずきですので、食べたりしないよう注意してください。

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